おうちごはんNo.27|インゲン豆無しのリボリータ
ちょっとビジュアルがアレなんで紹介しようか迷ったけど、やっぱ季節ものなので書いてみることにしました。
何かというと、大晦日に作った、イタリアはトスカーナの冬の定番郷土料理、リボリータです。
リボリータは、白インゲン豆とパンと黒キャベツの入った野菜スープの事です。
リボリータにはこの3つの食材が必須とされてます。
ちょっと画像がぶれてるけど、これは日本人の友達が働いてた同じくトスカーナの
レストランのリボリータ。
野菜はごろごろと大きめで、いんげん豆の半分を潰して、半分はそのままで煮込んである豆のシチューような仕上がり。
ところが私の働いてたレストランのものは、インゲン豆無し。
色んな野菜に黒キャベツとパンのみです。
インゲン豆無しリボリータ。
ちょっとわかりにくいけど
豆は入っておりません。
何でかな?と思ってたら、シェフが豆アレルギーで食べられないからだそうで。
いや、でも突き出しに出すメニューに白インゲン豆のスープとかあるよね?
コントルノ(付け合わせ)にもインゲン豆煮たのよく添えるよね。
何で〜⁇
と、ずっと疑問だったけど、しばらくして、理由がわかりました。
白インゲン豆のスープとかはシェフ以外の人が仕込むのだけど、リボリータはシェフが仕込むんですよ。大量に。
で、出来上がったのは、賄いで自らなみなみと皿に盛って食べるのです。
シェフ、好きな料理だから自分が食べたかったんですね〜(笑)
そんなわけでリボリータといえば、インゲン豆無しのこのタイプが私にとってもベーシックなものになりました。
私のとこのも、友人のレストランのもどちらもオーブンに入れて焼いたりしてなかったけど、ヴェネツィアにいた頃のレストランのシェフによると、スープはチーズをかけてオーブンで焼いて仕上げると料理本に書いてあるとの事。
本に書いてあるのと違うぞ?おかしいな?
って言われたけど、知らんがな〜!!
たぶん本来のはオーブンで焼くのかもしれないけど、そこは各家庭それぞれの味があるイタリア。
それぞれの家庭の事情やら好みやらでリボリータも十人十色なんでしょう。
ただ、黒キャベツはどうあっても外せないみたいだけど。
そんなわけで、たまにインゲン豆入れたのも作ってみるけど、やっぱり私にとってはインゲン豆無しのこのスープがリボリータなのです。
分量とか特にないので、お好きな野菜で試してみて下さい。
今回使った野菜はこちら。
写真以外にはにんにく、オリーブ油、バゲットローリエ、ローズマリー、塩を使います。
黒キャベツは手に入らなかったので、
ロマネスコの葉をきれいに洗って使ってます。
①にんじんは5mmくらいの角切り、他の野菜は適当にざく切りにする。
後でブレンダーで軽く潰すのでざっくりで大丈夫。
ロマネスコをザク切りするの何か背徳感ある。
②鍋ににんにくとオリーブ油を多めに入れ火にかけ、香りが出たら①の野菜と塩を入れて炒め、全体に油がまわったらふたをして蒸らす。
なんとなく香味野菜先に入れたけど、
全部いっぺんでも大丈夫。
③蒸し焼きして全体にしんなりしたら水を加え、沸騰させてアクをとる。
後でパンが入るから、じゃぶじゃぶに入れて大丈夫。
④アクを取ったら、ブレンダーを3〜4箇所にあてて攪拌する。
パンを適当にちぎって入れ、ローリエ、ローズマリーも加えて時々かき混ぜながら弱火で煮る。
何か汚っぽいけど美味しくなるから…。
バゲットは余ったカサカサのがあれば、
それを使う。
このままコトコト、野菜とパンが跡形も無くなるまで煮る。40分〜1時間位かな?
⑤味を見て塩で整え、器に盛ってEXオリーブ油をたっぷりかけて食べる。
オイルいっぱいかけるけど何故か重くないのでさらっと食べれてしまう。
本当は別のもの作る予定でしたが、正月料理って野菜が足りないよね。と思ってリボリータを作ってみました。
たっぷり作ったので元旦、2日とごはん手抜きできて良かったので来年も作ろうと思います(笑)
ではでは、お読みいただきありがとうございました!
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