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旅ってやっぱりいい。バルセロナ旅で教わったこと
新しい年になりました。今年もどうぞよろしくお願いします。
暮れにスペイン・バルセロナに行ってきました。総括りの感想は、行ってよかった、すごかった。そして、人生って知らないことだらけだな、旅ってやっぱりいいもんだ、とつくづく。
フランスに住んでいたこともあるし、ヨーロッパを旅したこともあります。でもなぜかスペインには足を踏み入れたことがありませんでした。
南国シンガポールから行く冬のヨーロッパ。せめてちょっとは暖かいところがいいなという判断で、バルセロナを旅先に決めました。
バルセロナに行って気づかされたことがいくつもありました。忘れないように書いてみました。
バルセロナはカタルーニャ文化の都
バルセロナは超観光都市。サグラダ・ファミリアを筆頭に、ガウディ建築の名所などではたいてい入場制限があり、Webサイトで予約をしないと入場できないことを知りました。
出発前に予約しておこうといろいろな公式サイトを見ていて気づいたのは、言語選択欄に「CAT」「Espagnol」「English」との表記があること。
CATってなんだ?と思いましたが、カタルーニャ語のことなんです。そうか、バルセロナはあのカタルーニャなのか。1000年以上の歴史と文化を誇り、750万人が暮らす地中海に面した自治州・カタルーニャ。
バルセロナの人はもちろん公用語のスペイン語を話しますが、カタルーニャ語が母語という人も多いでしょう。こんにちははスペイン語でブエノス・ディアス!と覚えて行きましたが、カタルーニャ語のボン・ディア!があちこちで聞こえてきました。
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スペインとイタリアは全然違った
スペインとイタリアを一括りにしていた自分を恥じます。両国ともヨーロッパ南部にあり、ラテン気質かと思いきや、明るさの質が違う。あっけらかんと笑うイタリアと、ニコニコのスペインという印象。
それに、バルセロナの人たちはちょっとシャイでやさしかったです。
バルセロナはスペインの北部だから、情熱よりも穏やかさが上回るのかもしれませんが。イタリア北部もそうであるように。
スペイン語圏は広大なのだ
ドバイで乗り換えたバルセロナ行きの飛行機の最終目的地はメキシコ・シティでした(バルセロナが中継地の便)。
なぜメキシコ・シティ?と思いましたが、同じスペイン語圏であることに気づきました。歴史をさかのぼった時代から、スペインとメキシコの交流は盛んなんだ、と。
バルセロナで働いている人たちに、メキシコ人を多く見かけました。アルゼンチンのお菓子も人気でした。スペインの経済圏は、大西洋を超えてメキシコや南米とつながっているんだと感じたのでした。
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物価は意外と安かった
円安のユーロ旅はどれだけ高いんだろうとビビっていましたが、物価は意外とやさしかったです。物価がめちゃくちゃ高いシンガポールから行ったからかもしれません。
タパスバーばかりをハシゴしていたので、参考にはならないかもしれませんが、おいしいタパスとカヴァやワインで2人で1万円以内。カフェではクロワッサンもコーヒーもそれぞれ500円くらいでしたので、一応ホッとしました。
スーパーで見た生活雑貨もお手頃でした。シャンプーやボディクリームも500円くらいのラインナップが多く、食品もそこそこ。広大なEU経済圏のポテンシャルを感じました。
タッチ決済で、現金は使わなかった
ユーロの現金は多少持って行きましたが、8日間滞在して使った現金は50ユーロでした。
観光地の入場チケットはオンライン決済ですし、ほとんどの買い物はカードのタッチ決済でした。ミネラルウォーター1本もタッチで。
ちょっと怪しめのお店などは現金にして防犯しました。
チップは基本いらないとガイドブックに書いてありましたが、枕銭はコインで置きました。観光客向けのレストランで、お会計時にチップをおねだりされたことが一回ありました。
持ち物は最小限にしてスリ対策
バルセロナは世界一スリが多い、とあらゆるガイドブックに書いてあります。観光名所がいくつもあり、観光客がものすごい数なので、スリも暗躍しちゃうのでしょう。
最初は持ち物も多くて、リュックを背負っていましたが、スリを心配してキョロキョロしながらチャックを開けるのも面倒になり、最終的には小さなポシェットだけになりました。
カードと現金とパスポートのコピーとスマホとウェットティッシュだけを入れた小さなポシェットをダウンの下にたすき掛けにして、空いた両手はポケットで身軽に。お天気もよく、雨もほとんど降らないので助かりました。
街中では警察官のパトロールをよく見かけました。屈強な警官たちを見て、頼もしい気持ちに。立ち入らない方がいいエリアもありますが(ちょっと立ち入って怖かった)、街も治安維持に努力しているのだと感じました。
カヴァはめちゃくちゃおいしかった
スペインのシャンパンと呼ばれるカヴァ。日本でもよく見かけて、シャンパンよりずっと安い庶民のスパークリングワインくらいに思っていました。
現地でも確かに安いです。ボトル一本800円くらいですし、グラス一杯500円くらい。
カヴァはバルセロナのどこでも飲めました。現地のカヴァは、じつに爽やかで味わいもあり、軽くて飲みやすくておいしい。なによりなみなみとついでくれてうれしかった(そこですかい)。
カヴァの存在を見直しました。今まで安さだけが魅力のワインくらいにしか思っていなかった自分を反省。
カヴァはカタルーニャ地方で9割を生産しているのだとか。地元のスパークリングワイン、おいしくないわけがありません。
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タパスと居酒屋のおつまみの共通点
スペインと言えばタパス。いろんなおつまみやお惣菜をちょいちょいつまみながら、お酒を楽しみます。
どれもおいしいので気分よくあれこれ注文して、テーブルの上が小皿でいっぱいに。その様子を見た時に、これって日本の居酒屋じゃん!と思ったのでした。
ちょこちょこつまみながらお酒やノンアルコールを飲んで楽しむ食文化。日本とスペインってけっこう共通点あるんだ、と思いました。
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のんびり旅を教えてもらった
タパスバーで隣合わせになったフランス人ご夫婦。フランス南部のアヴィニヨンから車で来たそうです。同じEU域内だから楽々国境を越え、道中たったの4時間。
私たちがドバイ経由で18時間かけてバルセロナに着いたことを伝えると、「あら、じゃぁ3週間はいないと元が取れないわね」と。ホントですね、そうしたい。
「去年はマヨルカ島にフェリーで渡ってね。3月にはタイに行くの、3週間」
お金をそれほどかけずにマイペースで楽しむ旅。そうだ、老後の旅はこうでなくちゃね、とヒントをいただきました。
SNSから離れて爽快
シンガポールの携帯会社のローミングサービスを使ったためか、現地での通信速度が懐かしいくらいに遅かったのです。そのため、観光に必要な検索は一生懸命しましたが、スマホのニュースやSNSにはほとんど触れませんでした。
PCも持参しなかったので、ひさしぶりに電子機器からちょっと距離を置きました。過度な情報に触れなかった日々、それが心地よかったです。
たまにはそういう日を設けるのもいいなと思ったのでした。
スペインの家族愛
スペインで気づいたのは、スマホに見入る人がそれほど多くないこと。音楽を聴いている人も動画を見ている人もいましたが、猫背になって見入るという光景はあまりなかったです。
郊外電車の中で、編み方の動画を見ながら編み物をしている人がいて、それはよい時間の過ごし方だなと思ったのでした。
ちょうどクリスマスシーズンだったからか、街は家族連れでいっぱい。家族であぁだこーだとおしゃべりしながら街をぶらぶら歩き。若者たちも親と一緒にいるのが当たり前のような様子でした。
ベイビーもたくさん見ました。若いパパたちが抱っこひもしてたなぁ。スペインの低い出生率が記録更新中だと知りましたが、そんな感じはしませんでした。都市だから子育てしやすいのでしょうか。
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旅ってやっぱりいい
日常から離れて異文化におじゃまする旅。8日間ゆっくりめに滞在する旅。
毎日、ガウディ建築のような圧倒的な創造力に触れ、ぶらぶらと歩いてはカヴァを飲んで食べ、ボン・ディア!とあいさつしてちょっとした交流をしながら、いろんな気づきをもらいました。
ちょっとした発見も、感動も、脳みそを刺激してくれました。旅っていいな、とつくづく思う旅。またどこかに行きます。
バルセロナ旅の記録、別の記事で書いてみたいと思います。お楽しみに!
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