2024年もっとも心に刺さったチョコレートのはなし
みなさんこんにちは、あまりにお久しぶりのまめもです。
いよいよ2025年のバレンタインが近づいてまいりましたね。
去年noteには全く記録を残すことができなかったのですが、ふとまたチョコレポを書きたい気持ちが湧きたちまして、なにやら1年半ぶりの投稿です。
2024年もいろいろとチョコレートを食べた中で、個人的に圧倒的に刺さったコレクションがあったので今回はそのお話をしていこうと思います。
TOURBILLON BY YANN BRYS / トゥルビヨン バイ ヤン ブリス ショコラアソート 24P
実は私チョコレートおたく歴8年の中でBIG BOX (ボンボンショコラが20個前後入っているような大箱)を一度も買ったことがなかったんです。
ずっと買ってみたくて憧れていて、でもできるだけいろんなブランドを食べたいタイプなので、1万円前後を一つのコレクションボックスに使うのはどこか抵抗がありました。どのブランドを買うかも悩みどころでしたし、今年も見送るか〜と思っていました。
サロショ東京会場、MIカード会員優待日のことです。
一通りお買い物を済ませて「さあそろそろ」と会場を後にしようとしていたところ、トゥルビョンのシェフであるヤン・ブリス氏が来場しました。
去年(2023)トゥルビョンのボックスに大変感銘を受けていた私、瞬間、脳内にびびっと天啓が走ったのです。
「あ、トゥルビョンのBIG BOXにシェフのサインをもらわなければ」
義務のように気づけば列に並んでおりました。笑。
その時すでに予算オーバーしていましたが、何の迷いもなく24個入り9,180円のボックスを購入。
よくやったあの時のわたし!
わくわく開封の儀
もうですね、帰宅して改めて手元に置いた時の幸福度は筆舌しがたいです。
パッケージはシンプルかつ洗練されたいへん美しく、シェフのサインが輝いております…トゥルビヨンの箱はかちっとしたエッジとマットな質感に品性が溢れていて大好きなんですよね〜…!
上蓋をすっと持ち上げて中を覗くと、なんということでしょう。
これはもはや芸術品であると言わざるを得ない美しさ。
はっと息を呑み、それが幸せのため息に変わって、すでに胸がいっぱいです、ああやっぱりお迎えしてよかった。笑。
見た目の美しさに圧倒されたあと、チョコレートの香りが鼻をくすぐる瞬間がたまらなく好きです。
どれもこれも本当に美しく美味しいショコラだったのですが、中でも今まで食べた中でも一番かもしれないと思えるほどのボンボンに出会ってしまいました。
クレモンティーヌキャラメルのボンボン
キャラメルボンボンはそれだけのコレクションがあるくらい、トゥルビョンでは定番のシリーズです。
以前別のコレクションに入っていたフランボワーズキャラメルのボンボンは食べたことがありました。その官能的な美味しさにも特大の衝撃を受けていたのですが、単純な好みでいったら圧倒的にこのクレモンティーヌキャラメルの方でした…!
(なにせ私はチョコレートと柑橘の組み合わせが大大大好きなのです)
食べた瞬間雷に打たれたような衝撃、
あまりの美味しさに比喩ではなくマジに椅子から転げ落ちました。(物理)
そして頭を抱えて部屋を徘徊、祈りをささげるほどのおいしさ......なんだこれ!!!!(混乱)
パリッとごくごく薄いコーティングから、飲み物に近いほどのとろっとろジューシーなクレモンティーヌキャラメルが溢れてきます。
レモンよりも甘さがあり、濃縮したオレンジのような感じなのですが、オレンジよりも香り高く品のある印象を受けました。
柑橘の酸味、爽やかさはありつつも、まろやか。
鮮明なクレモンティーヌキャラメルの印象から徐々にコーティングのチョコレートが体温で溶けて混ざり合っていき、美しいグラデーションにうっとり…!
フルーツの味も香りも濃く、チョコレートとの最高のマリアージュ、はあ、うわあ、なんだこれは……
口の中が幸せすぎる、なんだこれ……!!!
「体感が短い」といいますか、あまりの口溶けのよさにこの美味しさを表す言葉を探しているうちに爽やかな香りだけ残して消えていきます。
そんなところがまた推しポイント…!
あ〜〜〜〜〜なんだこれは!!??(n回目)
残念ながら断面の写真はないのです...
パリッとろ感を収めたくてカメラを起動しようとも思いましたが、それよりも一刻も早くこのおいしさを味わわなければという使命感が勝りました...。
こんなこと言ったら有識者に怒られるかもしれないのですが、ボンボンショコラはハーフカットせずに齧り付くのがいっちばん美味しいなあとしみじみしたのでした。
チョコレートは五感で味わう総合芸術
チョコレートにハマり始めた大学生の頃、このことに気づいて、人にショコラの魅力を伝えたい時いつも使っていました。
トゥルビョンのBIG BOXでの体験はまさにこの言葉を体現していて、我ながら秀逸な言い回しだなと…笑
美術館に置いてあるんじゃないかという程美しいパッケージやショコラをただ見るだけではなく、「買えて」「触れられて」「香って」「味わう」ことができる。しかもたったの数千円で!
なんて贅沢で素敵なのでしょう。
世の中にスイーツは数あれど、ここまで美しさと五感に訴える魅力をもつものはチョコレートだけなのではないかと、個人的には思っています。
もう本当に、こういう心を撃ち抜かれて骨抜きにされてしまう出会いがあるので「趣味:チョコレート」を辞められないんですよね。
今年はどんな出会いがあるのか、わくわくです。