資産○○億円の仕事術 vol.17 物事が上手く進む 熟練コミュニケーションの技法 "○○・○○意識を合わせる"(1/4)
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"世の中に課題が存在する限り、ビジネスは続いていく”
新型コロナウイルスの状況で期待されている治療薬"アビガン"も、課題を想定した企業経営の先見の明がなければ、とうの昔に投資がストップしていたかもしれません。
"今や、ビジネス(=仕事)とは、終わりのない課題解決のプロセスを通じて、人生を充実させるための手段として捉え直されている"
これは、私がその人の考え方に触れて思ったことです。
自分の仕事スキルを伸ばすには、「いかにすごい人と一緒に仕事をする」かが一番だと思います。
その時に、その人の考え方や、マインドセットを自分のものにしてしまうのです。私は、その人と出会えたことによって、自分の仕事に対するマインドセットを大きく変えることができました。仕事に"楽"はありませんが、常にワクワクしながら向き合っています。
(私自身、その経験から、"人材育成"というテーマに非常に関心をもち始めています)
『mameka、企業の存在意義はなんだと思う?』
「株式を出資してくれた株主にリターンを返すこと、そこで働く従業員の生活を保障することでしょうか?」
『まあ、20点だな。いいか、"企業とは、世の中の課題を解決するために存在する"。それも個人で解決できないレベルの大きな課題だ。社会課題と言い換えてもいいだろう。そして、本来企業は、株主だけのものでもないし、従業員だけのものでもない。よく金融市場が発展している米国なんかでは、株主至上主義の風潮がある。そして、欧州では、人権意識の高まりから、労働者至上主義の流れがある。社会の仕組みによって、人々が捉えている企業の存在意義が異なる。』
「何だか、難しい話ですね。そしたら、日本はどうなんですか?」
『それは、君自身が、仕事経験を通じて見出すんだ。あと、1つだけ伝えさせて欲しい。これから、日本は、少子化による人口減少で、経済成長が見えてこないと思われがちだが、実は日本は世界でも有数の"課題大国"でもある。"ビジネスの大きさは課題の大きさに比例する"ので、ここを上手く捉えれば、ピンチをチャンスに変えられる。もっとも、これからは、"個"の時代だ。仕事における課題解決を通じて、人生を楽しむのも大事だ。』
「なるほど、仕事のスキルを身につけることが人生の充実に繋がるのですね。続きの仕事術を教えてください!」
(大体vol.10.を想定してます。こちらを読むにはマガジンをオススメします)
『世の中は"違い"だらけだ。文脈、経験、文化、育ち、目指すところ、そして、忙しさや思い込みがさらにコミュニケーションを複雑にする。』
『多くの人は、「指示した」「伝えたはず」「理解されたと思った」「理解したつもりだった」「そう思っていた」「自分のコミュニケーションスキルは高いはず」という。』
『今から伝えるのは、長年経験してきた中で私が考える、いかなるケースでも使えるパターンだ。』
「はい。」
『ここでは、コミュニケーションの技法を4つ紹介する。mameka、お前は仕事でコミュニケーションが上手くいっているときはどういうときだ?』
「"なんでこの仕事をやるべきか"がはっきりとしているときですかね。」
『そうだ、物事が進むには、「目的・問題意識を合わせる」ことがベースになる。今回は、4つのうちの1つ目、「①目的・問題意識を合わせる」ことについて教える。』
『まず、"社内"で、「目的・問題意識を合わせる」必要がある。その理由は、「言われた作業だけをやる」人と「課題を解決する」人の意識には大きな差があるからだ。』
『「言われた作業だけをやる」人に対しては、達成したい目的の前提・背景を共有する必要がある。自分が知っていることを相手も知っている・理解している保証はないため、ベースラインを合わせる。』
『そのため、"What"と"Why"を明確にする必要がある。コミュニケーションをする上では、ゴールを示し、何を相手に求めるかをクリアにするべき。』
『そして、常に、相手の「当事者意識を喚起する」ことを意識すべきだ。「あなたのことを信頼してます」ということを伝え、"作業者"としてではなく、"責任ある担当者"としてコトにあたってもらう。』
『ビジネスにおいては、どんなコミュニケーションにおいても、この「目的・問題意識を合わせる」プロセスを抜きにしてはいけない。』
「今まで意識していませんでしたが、言われてみると確かにおっしゃる通りです。(相手に求めるように、自分自身も、目的・問題意識をもたないといけないってことだな。)」
『次に、"お客様"と「目的・問題意識を合わせる」ことについて教える。』
『"社内"での「目的・問題意識合わせ」を参考にしつつ、お客様とは、「目標を共有する運命共同体」という認識を双方でもつべき。どちらか一方のみの成功では、長続きする関係になりにくく、円滑なコミュニケーションに繋がらない。』
『そのためには、お客様のトップの意向を確認する必要がある。会社としての位置付けと、そのプロジェクトもしくは、依頼者の目的の位置付けは分けて考えるべき。それを上手く使い分けることが重要だ。』
「「①目的・問題意識を合わせる」理解しました。」