VUCAの時代について調べたり、考えたりしてみた話|人生100年時代を生き抜くキャリアマネジメントVol.3
どうも、まんぶです。
実は今、「自律型キャリア形成」を始めやすくするためのセミナー+ワークショップのようなもので、一日短期集中合宿型のCareertrack CAMPを作成しています。キャリアマネジメントはやらなくてもすぐに何かが起きるわけではないし、成果も見えづらいのでなかなか優先順位は上がらないものなんですよね。
だから、自分を奮い立たせたり、ちょっと強制力がある環境に身を置いたりしないと始められない。自分自身もそうですし、いろんな方とお話しすればするほど、そういった場が必要なんだろうなと思うようになり、構想をスタートさせました。
CAMPでは、「これからの時代」と称してVol.1で公開した「今、キャリアデザインが必要な理由」でも触れた内容について、より具体的に触れるセッションも作っています。
そんな中で「VUCAって、なんとなくはわかるけど、具体的には・・・」みたいなモヤモヤが残るんです。
抽象的な説明しかできない!結局自分の言葉にならなくて、このままでは自信を持って伝えられない!という状態で作業が進まなくなってしまいました。そこで大好きな本「読みたいことを、書けばいい」にならってnoteにしてみることにしました。
(VUCAの記事、すごくたくさんあるのに…苦笑)
ということで、今回は「VUCA」という言葉と、「現在にあてはめてどうなのか」を自分なりの解釈でひたすら書いていきます。
軍事用語として誕生
まずは、VUCAという言葉の成り立ちについて調べました。Volatility・Uncertainty・Complexity・Ambiguityという4つの言葉の頭文字をとって「ブーカ」と読みます。VUCAは1987年生まれらしく、どうでもいい情報ですが、私と同い年です(笑)
最初に使われたのはアメリカ陸軍戦略大学のカリキュラム開発資料なのだそうです。その後、複雑化した国際情勢を表現する軍事用語となって、ビジネスシーンでも使われるようになったとのことでした。確かに戦争や国際情勢は変化が早く、予想できないことが起こるだろうし、複雑化していて、因果関係が不明瞭になることも多そう…。国際情勢は軍事に限った話ではなく経済も関係していますし、ビジネスシーンで活用されるのも自然ですね。
経営やマネジメントの文脈で2010年代にアメリカで使われるようになって、2016年の世界経済フォーラム「ダボス会議」で使われたことで世界的にも有名になりました。日本で浸透してきたのはCOVID-19の少し前からですが、COVID-19によって一気に広がったみたいですね。最近では、キャリアや組織づくりの文脈で使われることが非常に多くなっているように感じます。
4つの言葉
次に、それぞれの言葉の意味と時代に紐付けて調べたり、考えたことを少しだけまとめます。実は、ここでしっくりした説明ができないことに悩み続けて多分2週間くらいずっと格闘していました(笑)経済、歴史、政治、環境問題など総合的な知識がないと詳しくは説明できないことが、よーーーーくわかったので自分の知りうる範囲でどう解釈したかをまとめます。
Volatility|変動性
変動とは「変わり動くこと」「変え動かすこと」「世の中の大きな動き」「事変」といった意味です。
世の中の動き、変化があることを示してくれる言葉ですね。今は、インターネットの普及、IT技術の進歩によって変動性が高い時代だと思います。特に、変化の速度がネットが普及する前の時代と比べて格段に上がったと言えそうですよね。
Uncertainty|不確実性
不確実とは「たしかでないこと」といった意味です。
世の中は、いつ何が起こるかわからないということを示してくれる言葉ですね。今も続いていますが、COVID-19の感染拡大によって世界中に大きな影響が出ましたよね。環境問題や天災も、日本で言えば大地震、世界的には温暖化をはじめとした異常気象の発生などがあります。
私たちが生きていく中で想像もしていないことが起こったり、地球単位で解決すべき問題は増えています。SDGsはそうした問題を協力して解決するために設定した目標ですよね。
Complexity|複雑性
複雑とは「物事の事情や関係、また心理などがこみいっていること」「いりくんでいること」といった意味です。
世の中が、様々な事情で複雑になってることを示してくれていますよね。今は、グローバル化や価値観の多様化が進んで、人々の考え方や関係性が複雑になりました。人口分布も変わって、経済も成長し、各国の力関係も変化してきている中で、垣根がなくなったものがあれば、逆に文化や宗教など明確に垣根があり続けるものも存在し、判断が難しく複雑性が高い時代です。
また簡単に問題を解決できない、どんどんできなくなっているというのを、私のわずか15年くらいのキャリアでも感じるところがあります。
Ambiguity|曖昧性
曖昧とは「はっきりしないこと」「まぎらわしく、確かでないこと」といった意味です。
世の中が、どれくらい紛らわしく、はっきりしないことばかりであるかを示してくれていますよね。
次々に新しいサービスや価値観が生まれて移り変わりが激しく、ボーダレス化や多様化が進んでかつてないほどいりくんでいるし、確からしいことがなかなか見出しにくい。はっきりさせることが難しい時代です。
それぞれの言葉の意味から入って、いろんな記事を読ませてもらって考えたこと、理解したことをまとめてみて「変化が早く、予想できないことが起こるし、複雑化していて、因果関係が不明瞭になる。」というニュアンスに共感できました。
(たしかにねー、という気持ちです笑)
もう少しVUCAの時代になぜなっていったのかを考えてみるために、時代背景に思いを馳せてみました。
時代背景
先行きが不透明で、将来の予測が困難な状態になってしまった背景にはどんなことがあるのか。4つの言葉について考えながら出てきたキーワードを少し掘り下げてみます。
インターネットの普及とIT技術の進歩
日本のインターネット利用率は、8〜9割なのだそうです。1997年には1割にも満たなかったのですが、2007年には7割を超えています。わずか10年で約8倍に増え、ほとんどの人が使うくらいに急拡大をしていたんですね。
また、この期間は、iモードの開始、カメラ付き携帯電話、お財布ケータイや音楽プレーヤー付きケータイの登場など携帯電話も大きく進化を遂げました。そして、2008年にはiPhoneが登場します。今ではスマートフォンが当たり前となりましたよね。
iPhoneが登場してから5年で6割以上の人がスマホを使うようになり、そこからも増え続けてスマートフォンの普及率は、現在9割ほどとなっています。一方で、固定電話を利用する方は少しずつ減っているのと、パソコンも同じ下降線を辿って徐々に減っています。少し意外でしたが、スマートフォンの高機能化でパソコンが必要なくなっているのは確かにありますよね。
インターネットは10年、スマホはわずか5年で「あたりまえ」となっており、環境変化における時間は短くなっているように感じます。また、こうした環境に合わせる形で新しいサービスがたくさん生まれますし、元々あったサービスも形を変えたり、衰退したりしていますよね。私たちが働く環境にも大きな影響を与えていますし、今ある仕事や会社が将来もあるわけではないという危機感を改めて持ちました。
(いやぁ、5年はすごいですね…)
グローバル化や価値観の多様化
このインターネットの普及もひとつの要因となっているのが、グローバル化の加速です。
通信基盤が大きく進歩し、世界の距離は格段に近くなりました。インターネットを介すことで、外国に住む人々とも簡単に連絡が取れるようになりましたよね。もちろん交通基盤が整ってきたことや戦後から少しずつ歩み寄って国際協調をするようになったというのも影響していて、人やモノの流れも増えています。
経済成長を考えると国内経済だけではなく輸出は欠かせない手段で、日本でも様々な企業が世界に飛び出してチャレンジをしています。インターブランドジャパン社では、日本のグローバル企業のブランドランキングを毎年発表(2月頃)しています。2021年も、2022年もトヨタ自動車がトップでした。
TOP10の顔ぶれを見てみると、モノづくりの国という感じがしますね。自動車産業が強いのは知っていましたが、IT企業が入る余地がないというのはなんとも厳しいなとも感じました。一方世界では、テクノロジー企業が上位を独占しています。
私もPCはMacBookですし、AmazonやGoogleもヘビーユーザーなので違和感はまるでないのですが、産業の移り変わりが世界で見れば顕著ですよね。世界のランキングも見てみると面白いですが、TOP20にはInstagramやFacebookが入っていて、metaグループで合計すると6位になります。
ちょっと横道にそれましたが(笑)、グローバル化という意味でアメリカのIT企業が世界に進出していることが少しイメージが湧いたのではないでしょうか。
(そんなのは、みんな知ってますね笑)
最近、イーロンマスクが買収したことで話題になったTwitterがランキングにいないのが少し残念ですが、metaをはじめとしてSNSや動画・ライブ配信サービスは、生活を大きく変えて価値観の多様化にも大きく影響していますよね。
個人が発信できる時代になったからこそ、新聞やテレビ・ラジオといったメディアを介さずに様々な意見や考えに触れる機会が増えています。逆に、情報が増えすぎて何を信じればいいのかわからなくなることもありますが、答えがひとつではない、考え方・価値観によって大きく変わることも当たり前となったように思います。
もちろん情報発信だけが全てではないのですが、昔はデモでしか訴える手段がなかったものが、個人の意見もSNSでシェアをすることで多くの人に届き、時には政治やメディアにも影響を与えるまでになったことは大きな変化です。古い考え方をしているとSNSで叩かれてしまう、いわゆる炎上も今では当たり前となり、それをメディアが取り上げるなんてことも出てきましたよね。
その他にも、様々な事柄が絡んではいますが、触れる情報が増えたこと、考えを発信できるようになったことが影響としては大きいなと感じています。
まとめ
ちょっと収拾がつかなくなりそうなので、一旦、ここでVUCAを軸に考えを広げるのはおしまいにしようと思います。
残念ながら結論として、抽象的な説明以上にはならないのかもしれないというのを正直なところ思っています。ですが、そんな中でも、時代背景をしっかり理解していくことで深く考えられるものだというのは今回挑んでみて勉強になりました。
今回は、VUCAの時代というのは、変化が早く、予想できないことが起こるし、複雑化していて、因果関係が不明瞭になる「予測不可能な時代」を伝わりやすくしたもので、最も大きな影響を与えているのはテクノロジーの進歩というところでまとめたいなと思います。
私たちが働く環境も、こうした様々な変化によって影響を受けていますし、これからも勉強していかないといけないなと感じました。1回のnoteで書き切れるようなことではないですね(笑)。これからも勉強して発信を続けていきます。
そして、変化に対応するため、いつでも次のステージに動き出せるように、準備は不可欠です!
キャリアトラックでは、「働くを楽しく。人生をもっと自由に。」というミッションを掲げ、「自律型キャリアを日本中に届け、一人ひとりの可能性を無限に広げる。」というビジョン実現のためにCareertrackを開発・提供しています!
キャリア設計をしたり、転職活動をしたり、日々の活動を記録したり、様々な記録を一元管理し、準備にもなるサービスですので、ぜひ活用してみてください。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
またよろしくお願いします。
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