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離れて暮らす子どもに親が出来る大切なこと

この日曜日は母の日でした。
朝起きてすぐ。ピロロン。息子くんからメッセージが届く。

「ままいつもありがとね。
母の日に何も出来んけど感謝してます。
これからもよろしく」

下の息子くんは小さい頃からコマメな子で、誕生日だけでなく、私たち夫婦の結婚記念日までも覚えていてくれて、お花をくれたり、折り紙やお手紙など毎年私を想いながらプレゼントしてくれました。

朝イチの息子くんからのメッセージに目が潤み、ぼやけたスマホの画面。
「ありがとう❤ママの一番の幸せは、あなたが元気でいてくれること。それが一番の親孝行よ」
こころの底から込み上げて来たメッセージ。
この春、自宅から高校の寮に出て、別々に暮らす息子くん。

息子くん達が小さい頃、体調不良でしんどがっている時、お友達に仲間外しにされて泣いている時、先生に理不尽に怒られ悔し涙を流した時、息子くんに悲しい苦しいことがある度に、私は自分のこと以上に苦しくて。苦しくて。。。
私が子どもの頃、入退院を繰り返していた私に、おばあちゃんが口癖のように「代われるもんなら代わってやりたい」と涙ながらに言っていたのを思い出す。

息子くんの学級懇談。
担任の先生から
「僕が朝出勤すると寮の子たちは、洗剤の良いにおいをさせながら、洗濯物を干しているんです。こんな年端もいかないまだまだこどもなのに。親元を離れて親にも会えず自分ひとりで、何もかもやらなくてはいけない環境で、頑張っている彼らを見て、こころから「すごいなぁ」と感心しています。せめて学校にいる間だけでも、自分が親代わりができたらと思って、声をかけさせてもらっています」
息子くんの頑張りを認めてくれた先生。応援してくれる先生。
ただ一人でもこんな先生が息子くんの近くにいてくれて、本当に本当に良かった。。。安堵と感謝に目が潤む。

離れて生活している親が、子どもに出来ることは「心配すること」と「あたなを大切に想っているよ」と伝えることくらい。そんなことしかしてやれない。
でも!これがとても重要なんだ!と自分の体験からも実感しています。

中高生の頃の私は毎年3か月づつ入院していました。病院は遠く親と離れて過ごす毎日。
病気の症状だけではなく薬の副作用に苦しみながら、ひどい時には毎日一度に20錠の薬を、吐きそうになりながら飲んでいた。
「苦しい。もうこのままこんな生活が続くんかな」「もう普通の中学生には戻れんのんかな」「死んでしまいたい」そんな気持ちになったことも。
でもそんな時正気に戻してくれたのは、自分自身。
「ママやおばあちゃん、おじいちゃんが大切にしてくれているこの身体、頑張って治さなくては!大切にしなくては!」「死んでしまいたいなんて思ってごめんなさい」と後悔。

誰かから「大切に想われていて、心配してもらっている」そう思えるだけで困難を乗り越える勇気が湧いてくる!!

コロナ禍で授業参観は中止。息子くんと話しをすることもできない中での学級懇談。「あぁここで息子くんはお勉強したり、おしゃべりしたり、笑ったり。毎日を過ごしているんだなぁ」と考えると何気ない教室の風景も愛しく目に映り目を細める。

昨日息子くんからメッセージが届いた。
「机とかノートとか。落書きはやめてください。(笑)ぜんぶママ?」

学級懇談会の前、息子くんの席に座って『おーい。がんばれ~。負けるな~!寝るなよ~』と机やノートにこっそり落書きをしていたのを息子くんが見つけた様子。
「知ら~ん(笑)」としらばっくれる。
息子くんから返事「けさんとくわ」

離れた子どもに何もしてやれないと嘆いている、そこのママさん!パパさん!
子どもを想い心配出来ている私たちは、100点満点だ!!
子どもの心配ができるこの時を、おおいに一緒にしっかりと、味わっていきましょう❤


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