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保育士仲間のあったかい連続講座

こどもとの関わり。
「これで合っているのかな?」
これは子どもにとって大切なことなのか、自分にとってのこだわりなんだろうか?
怒るべきか、怒らない方が良いのか・・・。
息子くん達が小さい頃にも、大きくなった今でも悩ましいこのお題。
皆さんも悩んだことがありませんか?

今週ある地域の取組みで、その地域の保育士さんを対象としてペアレントトレーニングのやり方を元にした4回連続講座の最終回がありました。
保育園や幼稚園、児童館など様々な施設で働いている保育士さん達14人の研修会。
最終回は笑いあり涙あり。大きな大きな学び合いの温かい空間に。

ペアレントトレーニング(先生向けをティーチャーズトレーニング)は、応用行動分析を元に、子どもと自分に合った関わり方(見方、褒め方、指示の出し方など)のコツを学びます。
と、説明を書くと何とも味気ない・・・。

わたしが関わり方についての講座をする時に大切にしていることは、これら『やり方』を学ぶだけにとどまらないこと。
「こうした方が良い」というハウツーだけでなく
「こんな子どもに育ててあげたい!」参加者さんの中にあるそんな優しい『想い』を大切に大切に育てていきたい。

子ども達の変化や成長を毎回嬉しそうに愛おしそうに報告して下さった先生。彼女に出会えて、子ども達は自分の「やってみたい!」が沢山見つかっていきました。
彼女との出会いは子ども達のこれから始まる学校生活や人生の土台になっていくでしょう。何と幸せな子ども達。。。

ご自身のお子さんについて話して下さった先生もいました。
ママから離れることが不安だった小学生のお話。
彼女は少しづつ少しづつ自分の足で前に前にと進んでいきました。それまでしっかり愛情の土台が育まれていたので、我が子に合った声掛けのちょっとしたポイントに気付けただけで、ぐんぐん前に進んでいった子どもの力強さを感じました。

保育士の皆さんは元々誉め上手。互いに誉め合う様子が私の心を温かくしてくれました。

一緒の職場から参加している先生が、講座に参加した次の日、子ども達に愛情たっぷりに「ありがとう」を言葉と態度で伝えるのだと。その様子がとても愛らしいのだと教えてくれた先生の楽しそうで嬉しそうな声色に、その園の専門性の高さを感じました。
『保育』は『人育て』
『育て上手』。お互いに『育ち上手』な先生達の専門性☆

4回の講座では様々なワークをしていきます。
最終日最後のワークは『ご自身の変化、変わったところ』のふりかえり。

「これ以上何もできない!」と思うくらいに大変な子育て真っ只中。この講座を受講することすら躊躇していたと打ち明けてくれたママさん先生。
そんなご自身の硬くなっていた『こころ』が徐々に徐々に溶けていかれた感覚への気付き。
こんなに自分の「気持ちが安定するなんて!」
大きな大きな自分の変化を報告してくれた彼女の話に私の胸も熱くなる。
頑張って参加してくれて本当にありがとう!!

ペアレントトレーニング(ティーチャーズトレーニング)では毎回のテーマが決まっています。
しかし、受講された参加者さんによってその課題は三者三様。
今回たびたび出てきた話題は
『好ましくない行動にとりあわない』ことについて。
最後に参考までに少しご紹介。。。

わたし達大人は子どもたちの言動や態度にカチンと腹が立つことがあります。
でも。本当にそれが伝えたいことでしょうか?
目の前の相手に、話を聞きたく無さそうな悪い態度をとられると、自分が無下にされているようで腹が立つのは当たり前。
でも子ども達に伝えたいことは「怒り」なのでしょうか?

子ども達はわたし達大人よりも気持ちの切り替えが苦手です。
整理しきれない自分の感情をどうして良いのか分からずに、足を踏みならしてみたり、声を荒げてみたり、心にもない言葉を言うこともあるでしょう。
子ども達は自分で「何とかしようと頑張っている」とも言えます。
ではそんな場面で何が必要か?
それは、大人が感情的にならずに気持ちを切り替えるお手本になることです。

足を踏みならしながらも嫌な片付けをしている。
(足をドンドンしていることには取り合わない)
「お片付けしてくれてるんだね。もうすぐご飯だから助かるよ」
徐々に徐々に、足音は小さくなっていく・・・。
徐々に徐々におこりんぼうのお顔も穏やかになっていく・・・。

「全部片付いたね。早かったね。じゃぁご飯食べようね」
「うん!今日のご飯は何?」「今日はね・・・」
気付けばもやもやイライラしていた子どもの心は切り替わり、親子の良い関係が動き出す!

どんな子どもに育てたい?
子どもとどんな関係になりたい?

子育てでも保育でも、子どもとの関わりに唯一1つの正しいやり方がある訳ではありません。
子どもの思いも、自分の想いも大切に。
自分も楽に。子どもも楽に。そんな関係性を作っていく。

「これで合っているのかな?」
子どもも成長していきます。
わたし達も成長していきます。
関係性も変化し成長し続けます。
大切なのは考え続けること。
共に考え学び合える仲間と一緒に『今』の子どもと自分について考え続けること。

今回できた保育士さん達の温かでゆるやかなつながり。
大切な大切な皆さんの成長に立ち会えた幸せに感謝。。。
つなぎ合わせてくれた優しくてあったかい笑顔の先生に大きな感謝☆

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