【掌編小説】同期の2人、2年生
「優吾、俺が今から言うことを鼻の穴かっぽじってよく聞けよ」
「それは聞く耳持たないでいいってことだな?」
「お前、何言ってんだよ」
「お、お前だろうが! お前が何いってんだよ、だよ!」
飯嶌優吾は同期の中澤朔太郎と外回り中によく待ち合わせて一緒にランチを取った。お互いOJTの同行も外れて1人で回ることも多くなった。
間もなく入社2年目を迎えようとしている。
学生時代バスケットボール部で活躍した朔太郎は、今でもボリュームたっぷりの定食が大好きだ。対して優吾は特にこれといった