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日本史授業脚本「14 戊辰戦争」

明治元年(1868年)は「戊辰」の年です。旧幕府軍と新政府軍のプライドを賭けた一連の戦いです。

「大政奉還」と「王政復古の大号令」で既に決着はついています。戦わないのに決着だけつくのも不思議ですが、それが日本らしいも言えますね。

勝ち負けよりもプライド。負けるにしても美しく散りたいという侍の心ですね。それでいて、軍を率いる指導者は、部下の命や気持ち、民衆への影響などを考えて、闇雲に戦うことはしない。

たしかに、長州藩と会津藩の因縁は、激しい戦闘につながってしまい、新たな恨みを生んでしまうことになります。しかし、それ以外の戦いでは、戦っている相手への敬意や、戦った後の互いの思いやりなどが見えるのです。

立場が違って戦い合っても、同じ民族同じ国民として、この国の未来を作っていく思いは共有しているのです。だから、戦いが終わった後、日本は団結して明治維新を成し遂げていけたのだと思います。

「殺し合って、勝ったものがすべてを従えていく」ような単純な構図ではなく、日本の未来を作るための「義理人情に溢れた衝突」として授業が作れたらいいと思います。

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