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「自己流」と「成功者のマネ」は1:9が最適らしい

『ソーシャル物理学:「良いアイデアはいかに広がるか」の新しい科学』を読んだ.原著は2014年に出版されているので,だいぶ古い本だが参考になった.

スマホや専用計測機器で計測したビックデータにより,誰と誰がどのくらいの頻度でコミュニケーションをとっているかなどが,創造性や生産性にどのような影響をあたえているかを分析したもの.

「アイデアの流れ」という,文脈依存性が強すぎて反証不可能なものを対象にしているので,これを科学と呼ぶのはどうかと思う.とはいえ参考になる部分はあった.

個人的には,以下2点で参考になった.
1.どれだけ「成功者のマネ」をすべきか
2.直接のコミュニケーションの大事さ

1.どれだけ「成功者のマネ」をすべきか

投資家を分析したところ,「自己流」だけではダメ.「成功者のマネ」だけでもダメ.「自己流」と「成功者のマネ」のバランスがとれている人の成績が良かった.数学モデルによると,「自己流」と「成功者のマネ」は1:9の割合のときが最適だった.

この結果は,コンフォートゾーンをでることの大事さも示唆している.思ったより,自分の方法に固執しないほうがいいみたい.

2.直接のコミュニケーションの大事さ

著者は,直接のコミュニケーションの大事さを,とても強調している.実際,直接会う友達からの影響のほうが4倍大きかったらしい.

おわりに

著者は,データ保護について楽観的で,個人を特定できない仕組みや,生データを取り出せない仕組みにすれば,問題ないという考え.個人的には,政府や巨大企業はデータの誘惑に勝てないと思う.まあ,私のような一般人には影響はないと信じたいが,当然のようにデータ収集されちゃう現状はいやだ.

以上.

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