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相撲ライター西尾克洋の投げやりキッチン:第一回 かぼちゃの甘煮
紀貫之が土佐日記の冒頭で
「男もすなる日記といふものを女もしてみむとてするなり」
という言葉を残しています。
まぁ紀貫之は男性なんですけど、いろんな人が日記書いとるしわしも書いたろかくらいのものだったと思うんですけど、最近ちょっと私も同じようなことを思いまして。
あのね。
周りでやけに料理のことについて書く人が増えているんですよね。
ここ1年くらい私は殆ど新しい方と交流していないこともあって、今交流している方って古参になりつつある方達なんですよね。
その方達が料理の投稿をしてキャッキャ言ってる。
正直楽しそうなんですよ。
ちょっとね。
私も新たな試みをしてみたいな、というね。
正に紀貫之さんですよ。
じゃ、ですよ。
私は毎日リモートワークですし、家事なんていうものは同じくリモートワークの妻か私が出来るタイミングでやるのが西尾家流なわけです。
ただ、よく考えてみると、料理について書くと言っても、私の料理ってね、別に特殊なことなんてしていないのです。
作り慣れた何の変哲もない料理について、ある程度安定した品質で日々作り続ける。
そんな感じなんですね。
っていうか、世の中の皆さん大体そんなもんじゃないのかな。
すんごい工夫とかしてるんかな?
って考えたら料理記事のコンセプトが分かってきて。
私って料理に対してひどく投げやりなんですよ。
でも案外、この投げやりな感じが一つの個性になるかもしれないし、私の料理って投げやりでありながらちょっとぬるくアレンジしているところもあるので、そういうものを紹介できればと思います。
あとは、私の投げやり度合いを楽しんで下さい。
という訳で、第一回目は「かぼちゃの煮物」です。
かぼちゃの煮物(西尾の投げやり風):
・レシピ→レシピサイトから勝手に調べてください。
・作り方:
①かぼちゃを買ってきてください
※カットしているものがあると時短できて良い
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②かぼちゃを切ったらホットクックに入れてください
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③レシピサイトで書かれたように調味料を加えてください
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④ホットクックをセットし、20分煮たら完成。
※西尾の投げやりポイント!
投げやりキッチンは基本的にこのような形で、レシピも材料も特に私は紹介する気がありません。そこからして投げやりなんですけど、まぁもう、皆さん結局作り方なんて知ってるでしょうし、調べればわかりますからね。
さて、大事な部分です。
「かぼちゃの煮物(投げやり風)」の大きな特徴は、塩味を一切付けないという点です。
気づいたんですよね。
あのしょっぱさ、微妙じゃね?
って。
だから、あんまり好きじゃなかったんですよ。この料理。で、料理に対して大層投げやりな私はこう思いました。
醤油、要らなくねえか?
ということで元々は、レシピサイトで紹介されているかぼちゃの煮物から塩味を完全に抜くという蛮行に出たんですね。
確かにこれは、美味かった。
妻も大絶賛だったんです。
ほれ見たことか。
やっぱり塩味要らねえじゃねえか。
そして調子に乗った私は、更に思いました。
このカボチャ、更に甘くしたらもっと美味いんじゃねえの?
私は更に甘さを増強しました。
カボチャ半分に対して砂糖を大匙で5~6杯掛けることにしたのです。
そして出来たのが、こちらです。
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見かけからは味付けは分からないかもしれませんが、かなりの甘味です。
ただカボチャって甘く仕上げると、サツマイモみたいな楽しみ方が出来るんです。考えてみるとサツマイモって塩をパラパラとか、煮物にすることはありますけど、一番おいしいのって石焼き芋なんですよね。
そう考えると、カボチャも実はこの楽しみ方が一番美味しいのではないか?という結論に至りました。
というわけで、いかがだったでしょうか?
もし、カボチャは塩味よりも甘い方にシフトした方が美味しんんじゃね?っていう西尾家と共通した味覚をお持ちの方が居たら是非お試しください。きっとお気に召すと思います。
次回:
好評なら続けます。
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