相撲ライター西尾克洋の投げやりキッチン 第十八回目:鍋焼きうどん
きつねうどんでもない。
たぬきうどんでもない。
月見うどんでもない。
でも、揚げを入れることだって、天かすを入れることだって、卵を入れることだってできる。
好きな食材を入れて、うどんと共に煮込む。
それが鍋焼きうどん。
もうこれはその人の好みとか、逆に嫌いなものとか、哲学とか、偏見とか、いろんなものが全て出る料理なんじゃないかなぁって思うんです。
店で出てくるものもまた然りです。
その店の哲学が如実に出る。
あ。
あれみたいなもんですよ。
「スタミナ炒め」
あれなんか、まったく定義無いじゃないですか。
今度この話はしようと思いますけど、そもそも何を持って「スタミナ」なのかなんて、作る側と食う側にぶん投げられている訳ですからね。
これが俺の思う「スタミナ」です!って言っちゃえば、それがこの人のスタミナ炒めになる。それと同じことですよ。
で。
鍋焼きうどんです。
妻が作るものと私が作るものでも違うんですね。だから平日の昼に作るにしても、出汁は用意します。でも二人が食べるものは違うことすらあるんです。
ちなみに鍋焼きうどんは好きなものを入れるという側面もありますが、冷蔵庫の中身と相談して、整理しちゃうことだって可能なのもいいところです。
これは鍋と似ていますね。
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鍋焼きうどん:
材料:好きなものを好きな量だけ用意してください
■西尾式煮込みうどんの凡例
・玉うどん
・卵
・揚げ
・ネギ
・わかめ
・ホウレンソウ
・関西風うどんのだしの素
■作り方
①ねぎとわかめとホウレンソウを好きな形に切る。
※薬味に使うもよし、長めに切るもよし。
②だしの素と水を合わせて点火し、煮立ったところにうどんを投入。
③うどんが少し煮立ったらネギ、わかめ、ホウレンソウ、卵を投入。
④卵に火が通ったら丼に移し、揚げを盛る。
完成!
ちなみに今日の本来のメンバーにホウレンソウは居ませんでしたが、おひたし用のホウレンソウが微妙な量残っていたのでここで使いました。
こういうことができるのも本当にいいですね。
具だくさんだとビジュアル的にもなんかすごく豊かな気分になりますしね。
あと、たぬきうどんとかきつねうどんっていうよりも、鍋焼きうどんっていうネーミングだとちょっと沸き立つものがありますからね。豪勢なものを食べるんだ!って脳に刺激が来る。
これは他のうどんだとなかなかない。
あとはエビが居る時の天ぷらうどんくらいかなぁ。
まぁそんなんで、鍋焼きうどんって上がる料理なんですよ。
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