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インド人経営者に学ぶフュージョナルマネジメント

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インド人リーダーはなぜ今グルーバル企業で活躍しているのか?!Google、Microsoftなど、世界の名だたる企業がインド人をCEOに選ぶ理由は、インド人リーダーが今の時代のビ…
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記事一覧

変化を好み、臨機応変に問題解決する(インド人リーダーシップ論 #11)

インド人経営者の7つの特徴について紹介してきたが、今日の記事が7つ目、最後の項目である「変化を好み、臨機応変に問題解決する」についてだ。これまでの記事で何度も書いてきたが、経済成長まっただ中のインドではあらゆるものごとが速いスピードで変化している。時には変化のスピードが速すぎて、それまでのシステムが持ちこたえられなくなり、1から全てを再構築する場面もよくある。この目まぐるしく環境が変化していく感じは成長が鈍化している日本にいると実感しづらいし、変化に耐性がない人も多い。しかし

弱さは正義。完璧でないからこそ得意を生かす「分業力」(インド人リーダーシップ論 #10)

インド人経営者の7つの特徴について、自分の体験を交えて紹介している。今回は6項目目、インド人リーダーの分業力について詳しく書いてみたい。 インド人リーダーは分業に長けている。リーダー、という以前にそもそもインドという国では社会全般的に分業化がものすごく進んでいるのだ。まずそのあたりの事情がわかる私の体験談を紹介しよう。 一体何人のお手伝いさんがいるんだ?私がインド人家族にホームステイをして2日目のこと。日曜日の午前8時前にけたたましい玄関のチャイムが鳴り目を覚ますと、見た

尖った才能のある人材を活かす「猛獣使い力」(インド人リーダーシップ論 #9)

前回、インド人経営者はビジネスの決断において見切り発車を厭わない、という点について議論した。今回のテーマは「猛獣使い力」だ。 私が働くインド企業では、尖った才能とキャラクターを持つ人材を積極的に登用する。会社の発展のために社内にこれまでになかった新しい考え方や知識を取り入れることに貪欲だからだ。そういう人物は個性が強く、ともすれば扱いが難しいこともあるが、彼らが自由に振る舞い十分に個性を発揮できるよう組織の中に精神的なアソビを作るのがうまい。この背景には、インドという国の

「見切り発車経営」で、失敗に強い人材を育てる(インド人リーダーシップ論 #8)

インド人リーダーの7つの特徴について、私がインド人経営者と20年近く働いた経験をもとにエピソードを紹介している。今回は7つの特徴の4つめ、「さっさと見切り発車して始めてしまう」に焦点を当ててみたい。インド人とのビジネス経験がある方の中には、「インド人は無計画だ」「思いつきの出たとこ勝負が多くて困る」などと評価する人もいる。実際インド人の同僚や上司の指示に対してうちの日本人社員からそんな意見を聞くことも多い。今日私が語りたいのはそのポジティブな側面だ。 新しいサービスや事業を

最初に「できると思う」がある〜本気の楽天家に、悲観論者は勝てない(インド人リーダーシップ論 #7)

インド人リーダーの7つの特徴について、自分の体験を紹介していく。今回は、3つめの特徴、「失敗を恐れない突き抜けた楽観性を持つ」について取り上げてみよう。前回、前々回で「現実に左右されず巨大な野望を抱く」、「無理に思えることを可能だと思い込ませる」というインド人リーダーの、現実に縛られない夢想的でいい意味で強引な点を書いたが、今回のポイントもこれらと関連する話だ。 ほとんどの議論は「できる」を前提に進める物事を進める時に、びっくりするほど失敗を恐れないのは、インド人リーダーの

「売れない保証を見せてくれ」〜無理に思えることを可能だと思い込ませる、インド人リーダーの説得術(インド人リーダーシップ論 #6)

前回はインド人リーダーの7つの特徴のうちの一つ、「現実に左右されず巨大な野望を描く」について自分の経験談をお伝えした。今回はそれに続く2つ目、「無理に思えることを可能だと思い込ませる」について話をしていきたいと思う。この1つ目と2つ目の特徴は対になっている。まず最初に大きなヴィジョンを掲げ、そしてその実現に向けてチームを奮い立たせるわけだ。 先進的なインド人リーダーの下で働く時には、「やったことがないからできません」という理由は基本通用しない。できない理由を説明したところで

「君の当面の目標は日本の業界1位だ。だって、成長したほうが楽しくないか?」(インド人リーダーシップ論 #5)

世界で活躍するインド人経営者にインタビューを行い、自分の経験と照らし合わせて「優れた経営者を育てる国インドの秘密に迫る」のがこのプロジェクトの最終目標だ。取材を進めるかたわら、まずは私自身が自分の会社で出会ったインド人リーダーたちのストーリーと、そこから得た気づきについて話をしていきたいと思う。 前回の記事で「インド人経営者のリーダーシップの7つの特徴」を挙げた。なぜこの7つなのか?一つ一つ具体例を語れば皆さんにメージしていただけるかもしれない。そこでこの記事では7つの特徴

新時代の企業にインド人的リーダーシップスタイルがマッチする4つの理由(インド人リーダーシップ論 #4)

今はビジネスにとってどんな時代だろう? 前回の記事で、優れたインド人のリーダーシップには以下の7つの特徴があるようだと書いた。各項目について詳しくは前回の記事を読んで欲しい。 1. 現実に左右されず巨大な野望を描く 2. 無理に思えることを可能だと思い込ませる 3. 失敗を恐れない突き抜けた楽観性をもつ 4. さっさと見切り発車して始めてしまう 5. 猛獣(キャラの濃い人材、多種多様な人材)を使いこなす 6. 自分の弱みを正直に人に見せて、可能な限り分業する 7. 変化を

インド人経営者のリーダーシップの7つの特徴 (インド人リーダーシップ論 #3)

インド人と働いていると言うと、インドを経験したことのある人はよく、自分が出会ったインド人が持っていた独特の国民性、つまり共通する彼らのパーソナリティについて熱く語り出す。そのほとんどがコミカルに、時にはちょっとした皮肉や、あるいは愛情を込めて。インドクラスタのみなさん、似たような経験あるでしょう? インド人と日本人のお互いへの苦情20代にインドで働き始めて最初に思ったのは、「典型的な日本人とインド人って国民性がほとんど真逆だよなー」ということだった。よく言われるのは時間の感

インド人経営者が現代ビジネスにマッチする理由 (インド人リーダーシップ論 #2)

優れた経営者を育てる国、インドの秘密を探る旅をはじめます (インド人リーダーシップ論 #1)

「インド人リーダー」と聞いて、あなたはどんなイメージを思い描くだろうか?  20年前であれば多くの人が痩せ細った丸メガネの政治的指導者、マハトマ・ガンディを思い浮かべたかもしれない。いや、映画「ムトゥ 踊るマハラジャ」で王様を演じたタミル人俳優、ラジカーントだろうか?最近で言えば、日本との親交が深かったターバン姿のマンモハン・シン首相や、当代のナレンドラ・モディ首相のイメージも強いだろう。 経済界を席巻するインド人リーダーたちテクノロジー企業が世界で台頭する今、既にご存じ