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『踊る大捜査線 THE MOVIE2』はやっぱり最高傑作だったよね

今週末は『踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』の地上波放映でした。

劇場公開は2003年。

フジテレビも本社社屋があり湾岸署のある舞台お台場も絶頂期ですね。
冒頭からお金かかってるなぁという感じでした。
なにせ、いきなり大型旅客船でのロケですよ。
1作目からも予算が爆上がりなのがわかる。

実際、今作は興行成績も最高で、
興行収入ランキング全体でこそ7位だが、1位から6位はアニメ作品なので、
実写映画としては173.5億円で今も首位を堅持している。 

フジテレビも当時は飛ぶ鳥を落とす勢いで先頭を走ってたよなぁ。
うちでもめざましテレビ見てたから。
フジテレビが凋落するのはまだ少し先の話。

お台場もドラマスタート時1997年はまだ開発途上だったが、THE MOVIE2の2003年はフジテレビの本社ビルも移転済みで、お台場はショッピングと観光の街としても賑やかになっていた。

それが今やまた各所が閉鎖したり(土地貸借契約が終了したというのもあるが)、フジテレビとともにお台場そのものが凋落しつつあるというのも皮肉だけど。

今から思えば、この踊るシリーズはドラマの時から、新しい未来を予見していて、1997年のドラマシリーズでは犯罪捜査にプロファイリングで容疑者を探すという回があって、そこでは今で言うビッグデータを使うことで、コンピュータが容疑者をプロファイリングするという話だった。
1997年なんて、まだインターネットもやっと一般に広まり始めた頃で、通信回線もADSLのさらに前のINS64くらいで音声カプラーで接続する時代ですよ。
ビッグデータなんて言葉なんてまだ全然ないですし、そんな時に今と全く同じような現実を予見していたなんて新しかったんだなぁ、と改めて感心します。

今作では、さらに捜査に新しいシステム〜監視と盗聴による捜査手法がストーリーの1つとして出てきます。
監視社会の未来を示唆しているようです。
今でこそ監視カメラは新しくもなく、犯罪捜査には有効なものだとされていますが、音声も拾っているのがこの映画のさらに新しいところ。
ところで、2003年のお台場にはこんなに沢山の監視カメラが設置されていたのかな?

登場人物も1998年の1作目劇場版から変わらないところもあり、それなりに変わったところもあり。
例えば、青島刑事が髪を軽く茶色に染めています。
すみれさんは相変わらず素敵です。
和久さんが冒頭の客船シーンで白いタキシードを着ていて格好いい笑

小泉孝太郎が監視システムの担当捜査官みたいな役割で出てきています。若い!
彼はこの後の劇場版シリーズでも出演するようです。

また、ドラマ版、映画版通してあの役者さんの若い頃!みたいにチョイ役で出てくるのも面白い。

子役時代の神木隆之介がいましたね。
捜査員の1人として佐々木蔵之介がセリフ1つくらいで出てました。

小西真奈美さんは全然変わらなかったぞ。
そして、岡村隆史の吸血鬼風犯人役は、、、これだけはいらなかったかな。
全く意味のないサイドストーリーで、オーラスの小ボケも全く必要ない。
蛇足を絵に描いたようなもので、これだけが失点だと思いました。

そして、並行して観ていたドラマ版も翌日最終回を観終えました。

時系列的には、
ドラマ → THE MOVIE1 → THE MOVIE2
なんだろうな、もちろん。
(ドラマは特別編が何本かあるので、THE MOVIE1の前後に入るのかな?)

ドラマ版では和久さんが定年で湾岸署を去る背中のシーンで終わるのが寂しさが残りますし、
青島刑事は懲罰で交番勤務に戻っているし(そんな刑事から警察官への降格処分とか現実にあるのだろうか?)、
だけど、2人ともTHE MOVIEにも出ているので、きっと和久さんは定年後警察学校かがまた現場に戻ったんだろうか。
そして、青島刑事も再度試験を受け直したのか、降格処分の期間が過ぎたら復活出来たのか、その辺がよく分かりません。
ひょっとしたら、別のストーリーラインのマルチバース設定ですら予見して取り込んでいたのか?

この後の劇場版シリーズは評価がガクンと落ちるらしく、僕も観たことがないので、これからの再放映が楽しみです。

まぁ、とにかくドラマ版、THE MOVIE、THE MOVIE2はいずれも脚本も演出もキレキレで、全く弛んだところもなくとにかく面白かった。
懐かしさ補正を除いたとしても最高傑作にカウントされる作品だと改めて思いました。

<了>


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