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過去の栄光を上手に利用する手法はルイヴィトンに学べ!

こんにちは。

牧 菜々子です。

過去の自慢話は、嫌われる。

そう思われがちです。

ところが、過去の栄光は、上手に利用すれば、今の自分の格上げにも使うことができます。

その成功例が、ルイヴィトンです。

高価格帯のバッグに過去の栄光そのものの名前をつけた

ルイヴィトンは近年、ブランドの大衆化と価格競争に苦しんでいました。

そこで、ブランドイメージの格上げを狙って発売されたのが、1点60万円からという高価格帯のバッグ、「カプシーヌ」シリーズです。

この「カプシーヌ」という名前。

これは、ルイヴィトンの「過去の栄光」でした。

かつて、パリの高級ブランド激戦区「カプシーヌ通り」に打って出たルイヴィトンが、一人勝ちして格の違いを見せつけたことに由来しているのです。

苦境から脱するための新商品に、過去の栄光そのままの名前をつけた。

そしてこれが、もう1つの戦略を加えることによって、功を奏することになります。

上流階級や有名人への認知度を高める

ルイヴィトンというブランドイメージを格上げするために発売された、カプシーヌ。

それを成功させるために加えられた戦略が、「上流階級への訴求」でした。

過去の栄光をストレートに名に冠し、さらにそれを上流階級の人たちに使ってもらったのです。

実際に、カプシーヌは、各国の王族や大統領夫人などが、公務で使用しています。

それを見た有名人やインフルエンサーにも、カプシーヌの名は広まっていきました。

自ずと、一般の顧客も憧れるようになります。

今、発売当初よりも確実に、カプシーヌの認知度は上がっています。

ブランドイメージの格上げのためのもう1つの戦略は、上流階級や有名人への認知度を高めることだったのです。

商品やサービスの格を上げたいなら

こうしてルイヴィトンは、大衆化路線を修正し、高価格帯の商品で収益を上げるようになりました。

これは、個人のブランディングや、企業のサービスの格上げにも応用できます。

過去の栄光をストレートに名称に入れ、さらに商品やサービスを一流の人や有名人に訴求するのです。

格が上がれば、提供するサービスの利幅も大きくなります。

過去の自慢話は、嫌われる。

そういう面もありますが、過去の栄光は、上手に利用すれば、苦境から脱する打開策にもなり得るのです。