小さい子どもの欲求はすぐに満たしてあげる
こんにちは。
牧 菜々子です。
小さい時に、どのくらい満足感を得られるか。
それによって、子どもの将来が変わってきます。
小さい子どもが「抱っこして」「お菓子買って」「こっち見て」と言ったら、すぐに満たしてあげるのが大事です。
それをしないまま大人になると、要求が大きくなり、叶えられなかった時の不満も大きくなるからです。
それを思えば、小さい時の要求は、かわいいものです。
やってあげられることなら、「すぐに」やってあげることで、得られる満足感は倍増します。
「こっち来て」と言った瞬間に行ってあげたり、おもちゃは早く買ってあげたりすれば、子どもは自分に不信感を持たずにすみます。
高級品を欲しがる前に、すぐにやってあげていれば、親の愛情を試すようなことをする必要もなくなります。
逆に、「抱っこして」と言った時には抱っこしてもらえず、ずっと待たされ、他の遊びをしている時に抱き上げられて邪魔をされ、「抱っこしてって言うからしてあげたんでしょ」と言われたら、「今じゃないんだけど」と言いたくなるはずです。
同じ抱っこする手間がかかるなら、すぐに鍋の火を止めて、すぐに上の子の宿題を見るのを中断して、すぐに抱っこして満足感を倍増させたほうが、抱っこする時間は短くてすむのです。
今買ってほしいのに、条件を付けられて待たされ、友だちもみんなそれに興味がなくなってからなぜか買い与えられ、「せっかく買ってあげたのに何その態度」と言われたら、これもやはり「今じゃないんだけど」と言いたくなるはずです。
問題なのは、後になってからしたことを親のほうは「してあげた」と記憶してしまうことです。
「あんなにしてあげたのに、どうして要求がエスカレートするのだろう?」となってしまうと、誰の得にもなりません。
小さい子どもの要求にすぐに応えることは、将来から振り返ると、見た目とは比べものにならないほどの価値を持っています。
できない場合はどう頑張ってもできないですから、将来の子どもの不満は多少増え、要求は多少大きくなるでしょうが、それも長い人生のうちの配分の問題であって、悪いということではありません。
とはいえ、子どもが要求しているのに一般論で他のことを優先してしまうと、できることが減ってしまいます。
一般論通りの家庭なんて、ありません。
今より少しだけ、小さい子どもの欲求を満たすことの優先順位を上げれば十分です。
他のことの優先順位が下がっても、それは将来にかかるかもしれないコストの比ではないのです。