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(61)サロン・デュ・ショコラ2022! その2

先週に引き続き、
2013年からサロン・デュ・ショコラ
(以下SDC)でアテント通訳を担当させていただいている
FRÉDÉRIC HAWECKERフレデリック・アヴェッカーさんについて綴らせていただきますね。

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(別冊家庭画報 世界文化社 「サロン・デュ・ショコラ2022」より)
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FRÉDÉRIC HAWECKER

HPは以下の通りです。

www.hawecker.com/
(フレデリッック・アヴェッカー:40代@アヴィニヨン/フランス)

(アヴェッカーさんはファースト・ネームからフレッドと読んでいますので、
以下フレッドと記させていただきます)
Q. フレッド、貴方にとって涸れない泉とは ?

A.「故郷と家族を愛すること」

Art de presenter sa région natale, la Provence(故郷、プロバンスを紹介する美学)

2011年にM.O.F(フランス国家最優秀職人)を取得したショコラティエ。

2013年より毎年東京のサロン・デュ・ショコラに招聘されている。

プロバンスの上質な食材にこだわり故郷アヴィニヨンの家族経営の店で研鑽を重ねつつ、

ファンの要望や後陣育成のため世界中を飛び回る。

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2020年1月のSDCはコロナ禍が本格化する直前で、
フランス人ショコラティエもいつも通り参加し通常通り開催されました。
私達通訳もマスク着用必須とはなっておらず、
まさか2年以上もこんな状況が続くとはその時誰も想像していませんでした。

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【写真は2020年のSDC 右からアヴェッカーさん、パートナーのクンチュク(チベット人女性です)、私】

彼とはSNSで繋がっていて、この2年間もチャットでコミュニケーションは取っていました。
昨年初頭始めた私のこのブログの主旨に賛同してくれて
いくつかの質問に答えてくれていますので、順次ご紹介させていただきますね。

(アヴェッカーさんはファースト・ネームからフレッドと読んでいますので、
以下フレッドと記させていただきます)

Q1. この仕事を志したきっかけは?

A1. 「いとこがM.O.Fショコラティエの店で働いていて、その仕事について写真を見せながら話してくれた。その時に、『自分もやってみたい!』と強く思ったんだ。」

その後、先週ご紹介したコンパニオンのツール・ドゥ・フランスで7年間のフランス各地での厳しい修行を積んで2011年、M.O.F.を獲得します。

Q2. M.O.F.はフレッドにとってどういう意味を持ちますか?
A2. 「実は2007年にも一度挑戦していて、2度目の挑戦での取得だったのだけど、
逆に時間がかかったことが、自分を強くしてくれたし、結果多くのテクニックを身に付けられることになったのだと思う。
地元プロヴァンスでの知名度も上がったし、多くのよい顧客にも恵まれることにもなった。
さらに、製菓学校などで講師をすることを頼まれたり、多くのイベントに招待されたり、
世界各地を旅することが増えたし、こうして日本への扉も開かれることになった。

M.O.F.のショコラティエのタイトルは自分にとっては非常に重みのあるものだ。
この分野の模範であらなければという意識を持ち、常に自分にどうあるべきかと問いかけている。
フランスを代表していることになるのだからね。
その中でプロヴァンスのよい素材を活かすことを自分の持ち味にするというアイデアがよりクリアになっていったと思う。」

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数年前、いつもの旅仲間とプロヴァンスを車で回った時に、アヴィニヨンに立ち寄るチャンスが
ありました。

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パティスリー・ショコラトリー アヴェッカーの店舗はアヴィニヨンから車で10分ほどのシャトー・ルナール(フランス語でキツネの城という意味)で、近くまで行ったのですが、タイミング悪く携帯がつながらず、次の旅程消化のために立ち寄ることが叶いませんでした。

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事前にしっかり時間を決めていなかったし、またすぐ機会はあるだろうとあっさりと諦めてしまったのですが、
今はその時他の二人に多少の無理を言ってもお願いしなかったのを後悔しています。

(次回に続く)

※次回は、彼の故郷のプロヴァンスでの、素材選びのこだわりなどに触れたいと思います。

本日のおまけ~ちょっとした幸せ(56)SDCがくれたもの その2

フレッドがパリで修行している時に、上の写真のパートナーと知り合いました。
SDCで来日するときは彼女もほとんどの回に同伴していました。
彼女は面立ちから日本人女性とよく間違われますが、
チベット人でクンチュク・ラマさんと言います。
現在カトマンズにいる彼女のお兄さんはダライ・ラマの側近で、
昨年SNSを利用して英語で会話させていただいたことがあります。

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クンチュクとはフレッド同様、会期中多くの時間を一緒に過ごしますので
彼女の、一冊の本にもなりそうな激動の人生の話も聞かせてもらいました。
幼少期はネパール、インドで過ごし、
インド舞踊家であり歌手となりパリで活躍した後、
今、南仏でショコラティエの良きパートナーとなってサポートをしています。

そのつながりから私がダライ・ラマの側近の方とお話しできることになるなんて・・・
彼にも主旨を説明して、チベット自治区で生まれ育ち、大きな歴史の流れに翻弄された半生とそこから得た人生観なども話してもらっていますので、
いつかご紹介させていただきますね。
出会いが出会いを呼んで、こんなサプライズがまだまだありそうでワクワクします(笑)

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