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オーバークック(ゲーム)で考える組織運営
今年のお正月、実家で親族が集まった時に
「Overcooked(オーバークック)」というゲームがあることを知った。
初めて知ったけど、発売されたのは何年も前らしく
周りの反応としてはあぁ、あれね、という感じだった。
「cook」という言葉から想像するとおり、料理を作るゲームである。
超絶忙しい飲食店のバイトを彷彿とさせる。
▼説明はこちらを
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で、その流れで自分の実家でも旦那さんの実家でも
しっかり協力プレイして、ハマって自分の家に帰ってきた。
移動の新幹線内でもSwitchを出して旦那さんとやっていたほどである。
何がそんなに面白いのか伝えるために動画でご紹介。
▼芸人バージョン
なんとこのチャンネルの最大再生回数の動画がこちら。
殺伐としすぎるので「敬語で話す」「感謝をきちんと伝える」というルールを制定してた笑。
▼高学歴バージョン
若干落ち着きがある笑。
上の動画よりも少し簡単なステージをやってます。
正月明け、世の中はふたたび動き出したのだけど
仕事を辞めてヒマ人な私は、1人プレイに手を出してしまった。
(なんか言葉の響きが怪しいな)
動きがノロくて反射神経も鈍い私は、
協力プレイでも変な方向に動いてしまったり
食材を持ったまま海や川に落ちたりして迷惑をかけるばかりなので、
少しでも練習しておけば足を引っ張らなくなるかな、くらいのつもりだったけど
最終的にはすべての面で「星3つ」を目指すくらいにハマり込んでしまった。
(廃人)
1人プレイは、画面上のプレイヤーは2人で、それをボタンで切り替えて動かしていく。
画面の左半分でやる作業はプレイヤーAにやらせて、
右半分はBにやらせる感じ。
片方の作業にだけ集中していると、もう片方が大惨事になっていたりするので
常に全体に目をやっておかないといけない。
(何をゲームについて真剣に語ってんねんと我に返るのだけども無視して続ける)
マルチタスク大好き人間としては、あれをやりながらこれをやって、
という「さばき」が発揮されて、大変気持ちいい。
結局、これ以上スコアが上がらなさそうな限界がきていて
おそらくかけた時間に対して得られる成果はもうさほどなさそうなので
そろそろ「飽きる」フェーズというところまできた。
(ていうか廃人を終わらないと)
▼ちなみに1人で熟練してる人はこんな感じ
(最初はMAXレベルが星3つなんだけど、
ひととおりクリアすると4つを目指せるようになる)
「ダッシュボタン」というのがあるんだけど、
常にそれを使わないと、厨房内は歩いてる場合ではない笑。
そろそろ「自分は何を読まさせられているんだ」と
不安か不快かになってきたと思うんだけど、
(すみませんね)
「人が集まって仕事をする」のと「1人で仕事をする」の違いってそういうことだよなぁ
と感じた、ということをお伝えしたい。
1人でやっていると、自分の成長がそのままスコアに反映されていくし、
自分が弱点を直す、または限界を認める、という納得のプロセスで
取り組むことができる。
いわゆる「自分でやったほうが早い」というやつ。
ただ、いくら走ったりマルチタスクを発揮しても
手が4本あるわけじゃないので、プレイヤーが2人いたところで
片方が手持ち無沙汰になってしまうタイミングは必ず出て、
やっぱりスケールは目指せないなと感じる。
(実際、1人プレイの時に星3をもらえるスコアは
協力プレイの時より低く設定されている)
いっぽう協力プレイになると
誰かのミスで料理が炎上したり、ゴミ箱に入ったり、水の中に落ちたりする。
(絶妙な位置にゴミ箱があって、皿に乗せるつもりでボタンを押したのに
手が滑って"ヒューン"っという、食べ物がゴミ箱の底に向かって落ちる音が聞こえて
血の気が引くということがよくある)
逆に、自分は皿を持ったまま置く場所が空いてなくてウロウロしてる間に
誰かがチャキチャキっと納品まで済ませてくれたりということもあったり。
やっぱり、人が多くてちょっと動きにくいところはあるけど
なんだかんだいって4人フルパワーで動くとそれなりのスコアは叩き出せる。
何より、上の動画を見て違いを感じたと思うけど
ワイワイ頑張るのって楽しいし、殺伐としたりする時もあるけど
知恵を出し合ったり、一緒に同じことを目指してる感覚を得られて
これぞコミュニケーションを駆使して取り組むってことだよなぁ、と思った。
それぞれ得意不得意や好き嫌いが違うので
迷惑をかける場面と貢献する分野がバランスよく配分されるのも特徴だし。
だから何なんだよって話ではあるけど、
1人で何かをするのもみんなで何かをするのも
その特徴を認識していると受け取り方も変わってくるよなと思った。
フリーランスの人がその先にどういう形態でビジネスをしていくかを考える時にも
このポイントが出てくるだろうし、
私は会社で働いている人にも、
「なんでこの人と仕事しなきゃいけないの?!」
という場面が出てきたら、ちょっと考えてみてほしいなと思う。
何か意味がある、と考えたら接し方や自分の立ち回り方は変わるだろうし
それが見出せないってことは自分の視座が低くなっているか
採用基準のすり合わせをしたほうがいいのかもしれない。
そのメンバーで取り組むことで得られる経験って
絶対何かあるから。
チームビルディングを勉強してみるのがオススメ。
チームで仕事をしている人は、ご参考に。
あと、みんなオーバークックやってみてね。