「やらないこと」を決める――時給をアップする考え方
今日ご紹介する本は、越川慎司さん『週休3日でも年収を3倍にした仕事術』です📖
マイクロソフトの執行役員時代、数多くの日本企業でIT導入による業務変革・生産性向上を実現してきた越川さん。
独立後は、週休3日(週30時間労働)を4年以上継続しつつ、年収を3倍にしてきたそうです。
残業が当たり前になっている現状を変えたいと思い、今回本書を手に取りました📝
時給をアップする考え方
今回読んだ本から学びが深かったのは、「時給をアップする」という考え方でした。
時給というと、お金や労働時間に目が行きがちですが、ここでのポイントは「自分の時間の価値を最大化すること」。
そのためには、時給アップにつながること/つながらないことを明確に把握し、「やらないこと」を決めることが重要だという考え方です。
リフレクションの時間を活用する
著者は毎週、15分のリフレクション(振り返り)の時間を設けています。
この時間で1週間の予定を眺めながら、自分の行動を以下のように仕分けるそうです。
コア業務:成果に直結する重要な仕事や、自分の能力を発揮できる業務
ノンコア業務:重要度が低く、やらなくても問題ない業務
リフレクションを通じて、「成果につながらなかった無駄なタスク」が自然と見えてくるようになります。たとえば、こんな気づきが生まれることもあるそうです:
凝って作ったパワーポイント提案書より、1枚のシンプルな説明資料のほうが説得力があった。
報告書をメールで確認するより、チャットで一言話しかけたほうが早かった。
小さな振り返りを繰り返すだけで、「やめるべきこと」が明確になります。そしてその結果、時間を生むだけでなく、生産性も高まるというわけです。
コア業務とノンコア業務の違い
現在、著者は、「すべきこと」に集中し、「やらないこと」を明確に決めています。
具体的には、以下のように分けているそうです:
コア業務
売上げに直結する仕事
自分の能力が発揮できる仕事
仕組み化できる業務(効率化・アウトソーシングの可能性があるもの)
社内外との適切なコミュニケーション
ノンコア業務
会議のための会議
付き合いだけの会食
目的が曖昧な雑務
この仕分けによって、「本当に重要なこと」に集中できるようになり、結果的に労働時間を減らしながらも成果を上げる生産性の高い働き方を実現しているそうです。
15分の振り返りで「やらないこと」を見極める
著者が強調していたのは、「毎週金曜日に15分だけの振り返りをする」習慣の効果です。
この時間でスケジュールやタスクを見直し、無駄な作業や効率が悪い仕事を仕分けることが、生産性向上の第一歩だと述べています。
リフレクションによって「やらないこと」を見極められるようになり、結果的にコア業務に集中できる環境が整うという話が印象的でした。
”良かれと思って”時給を下げていないか?
今まで、自分には「時給をアップする」という考え方がありませんでした。
自分がやらなくてもいいけど”良かれと思って”、なあなあでやっていることが、実はたくさんあります。
そして、それは結果的に自分の時給を下げているという自覚がありませんでした。
明日からは、時給アップにつながること、そうでないことを把握するために、立ち止まる時間を設けようと思います!
最後までお読みいただき、ありがとうございました🍀