言語の力「思考・価値観・感情」なぜ新しい言語を持つと世界が変わるのか?
今朝ご紹介する本は、『言語の力 「思考・価値観・感情」なぜ新しい言語を持つと世界が変わるのか? 』です📖
ノースウエスタン大学心理学教授の著者が、外国語を学ぶメリットについて解説した一冊。
マルチリンガル(複数の言語を習得している人)と、モノリンガル(1つの言語を習得している人)の比較で、解説しています💡
私は、完全にモノリンガル(※英語が苦手😂)です。
ただ、最近、ChatGPTなどのAI技術のおかげで「英語が苦手で困ること」が減ったように感じます。
本書は、「この時代、外国語を学習する意味って何だろう?」と思い、手に取りました。
複数の言語を学ぶメリット
本書で紹介されている、さまざまな外国語を学ぶメリット。
中でも、特に自分が印象に残ったのは、こちらの考え方です📝
✔マルチリンガルはモノリンガルに比べ、偏見に陥りにくい
実は、言語のちょっとした言い回しが、特定のバイアスや偏見につながることがあるのだそう💡
そのため、複数の言語で思考することができると、1つの言語(=1つの文化固有のフィルター)に支配されることがなくなります。
バイアス(偏り)に気付く⇒他者視点
複数の言語で思考することで、自分のバイアス=偏りに気付くことができ、偏見と距離を置けると言います。
また、1つの情報を、複数の言語でさまざまな角度から得ることができます。
そうすることで、「自分の枠」から離れて、他者・他の文化の視点から自分や世界を捉え直すことができるという考え方が学びでした💡
言語は、コミュニケーション<「思考」へ
母国語以外で「相手に自分の言いたいことを伝える」作業は、AIがやってくれる時代になりつつあります。
だからこそ、言語を単なる”コミュニケーションの道具”としてではなく、「認識」「思考」の観点から捉えることも大切なのかもしれません。
例えば、同じことを述べている以下の文章でも、より「ポジティブに聞こえる」のは「1」と感じる人が多いと思います(※)。
コップに水が”半分も”入っている
コップに水が”半分しか”入っていない
※カーネマン氏らによる「フレーミング効果」の考え方💡
人間の認知は、言語の影響を大きく受けていることを考えると、やはり複数の言語を学ぶ意義があるのかなと感じました。
言葉が自分をつくる
本書を読んで考えさせられたのは、自分がいかに、自分が発する言葉(=背景にある文化)からバイアスを得ているかということ。
最近読んだ別の本でも、以下のつながる考え方を知り、より納得感を得ることができました。
上手くいっている時、上手くいっていない時の自分の口癖を振り返ること⇒意識して上手くいく状況を生み出す
複数のコミュニティに所属するメリット⇒コミュニティ特有の言葉遣いに気付くことができる
「自分がどんな言葉を発するかで、自身がつくられている」と、改めて考えさせられる1冊でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございます🍀
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