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「分かります」に代わる共感とは
「共感だな~」と思う時、皆さんはどんな反応をしますか?
自分は「分かります!」と、ついつい口にするクセがあって…
だけど、少し改めたいと思うことがありました。
そんな今朝は、「共感」をテーマにお話します💡
本当に「分かります」?
仕事で、専門家の先生方(お医者さん、研究者)や患者さんの話を聞く時に、口にしないようにしている言葉があります。
それが、冒頭で登場した「分かります」という言葉。
これは、以前、ある患者さんからいただいた声がきっかけで、気を付けるようになりました。
結局、あなたは、病気の当事者じゃないから分からないですよね。
私の気持ちは。
傷ついた一方で、ごもっともな意見だなと。
それまでの自分は、「いかに、取材相手の気持ちに共感できるか?」にこだわっていました。
だけど、それには限界があると痛感したのです。
病気の有無に関わらず、きっと友だち、パートナー、家族とのコミュニケーションでも同じなのではないでしょうか。
「分かります」と安易に言わない
ここでご紹介したいのが、大好きな宮本恵理子さんの本『行列のできるインタビュアーの聞く技術――相手の心をほぐすヒント88』📖
本書の中で、宮本さんは「『わかります』と安易に言ってはいけない」と述べています。
その人にとって大切な経験を語っている時、簡単に「わかります」とは言わないように。
なぜなら、その経験をしていない人間にわかるわけがないからです。
言葉をぐっとこらえて、うなずく
先日、ある医師の先生のお話を伺っている時に、ある治療薬の話になりました💡
「これまでは、患者さんが亡くなっていくのをただ見ているしかなかった病気が、ここ数年で、治療できるようになった。本当に、感慨深いです」
これは、メディア側の自分も共感できる話。
でも、言葉をぐっとこらえて、強くうなずき続きました。
それが正しかったのかは、分かりません。
だけど一瞬、先生と「そうだよね」と目があったような気がして、それだけで場があたたかくなった感覚がありました。
100%理解なんてできないから、聞きたい
その人が見てきた世界や感じた気持ちを100%理解することなんてできない。
だから、インタビューは続くのです。
私も、これからもたくさんの話を聞いていきたいと改めて思いました。
そして、「分かります」に代わる共感。
答えはないけど、これからも開拓していきます!
最後までお読みいただき、ありがとうございます🍀