ファンは「作る」のではなく「大切」に #朝渋読書
こんにちは、makiです!本日は、朝渋アカデミーで開催された佐藤尚之(さとなお)さんのイベントを振り返ります。今回は、さとなおさんの著書『ファンベースなひとたち ファンと共に歩んだ企業10の成功ストーリー』を題材にした、特別講義でした。
今回の『ファンベースなひとたち』は、ブランドごとの事例が漫画で紹介されているため、本当に読みやすい1冊です。
また、「ロングセラー」「新規事業&ベンチャー」「愛されブランド」などの視点から、さまざまなブランドのファンベース事例を紹介。まずは、興味のあるブランドのお話から読み進めることもおススメです。
「今のファン」を大切にする=ファンベース
今、そのブランドの価値を支持しているファンを大切し、そのファンをベースに中長期的に売り上げや事業価値を高める――それが、ファンベースの考え方です。
「事業を拡大しよう」と考えたとき、ついつい、目がいきがちなのが「新規顧客の獲得」。しかし、ファンベースでは、新規顧客は見ずに、まずは今のファンを大切にすること、喜ばせることを第一に考えます。
なんて勇気のいる考え方なんだろう、と感じました。
良いところを伸ばし、ファンを喜ばせよう
今回、さとなおさんのお話で印象的だったのが、「良いところを伸ばすのがファンベース」というお話。
その仕組みについて、さとなおさんは以下のようにお話しました。
ファンが喜ぶ ⇒ ファンが他の人におススメする ⇒ 新規顧客が増える
つまり、まずはブランドの良いところを伸ばし、ファンが喜ぶことをするのが大切なんですね。そうすることで、ファンがさらに新しいファン(新規顧客)を連れてきてくれる、という仕組みなのです。
ファンは感情を持った仲間、モノではない
今回のイベントで、わたしが特に印象に残ったのは、さとなおさんのこんな言葉でした。
ファンは、「物」でなくて「人」
感情を持った「仲間」なんです
企業側は、アンケート調査でユーザーを分析しますよね。実は、わたしも最近その担当になり、ユーザーへのアンケート・インタビュー調査を実施していました。
さとなおさんが繰り返し話していたことは、「そのアンケート調査の向こうにいるのは、同じ「人」だ」ということ。わたしたちは、どのくらい、そこを理解して調査できているのでしょうか?
「人」ではなく、ただの「数字」として見ているとき、ありませんか?
「ファンベース」の最も大事な部分は、「どれだけ、ファンの皆さんに誠実に接することができるのか?」という部分なのかもしれませんね。
悪いところを直すのではなく、良いところを伸ばそう
最後に、さとなおさんが、今日からできる行動として示してくださったのは、
「自分の良いところ、感情で好かれているところを誰かに聞いてみる」
といいうこと。
「自分の考える良いところ」と「相手が感じている良いところ」は意外と違うのかもしれませんね。
企業のブランドと同じように、一人の人間として「良いところ」を知り、どんどん伸ばしていけるようになりたいものです!
そろそろ年末。12月の朝渋も、おススメの著者イベントが盛り沢山です!気になる方は、ぜひチェックしてみてくださいね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!