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無理やりポジティブでなくてもいい
そろそろ、8月もおしまい。
皆さんにとって、今年の夏はどうでしたか?
私は、さまざまな本と出会うことができた夏だったな、と振り返ります🍉
特に、ヴィクトール・E・フランクル『夜と霧』との出会いは、自分の中で大きな出来事でした。
これは、精神科医フランクルが、ナチスの強制収容所に収容された経験をつづった本です📖
※自分はやや名著アレルギーなので、今回はNHK「100分de名著」ブックスの力を借りて読みました😊(分かりやすくておススメです!)
無理やりポジティブではなく、とことん苦悩していい
「苦悩すること」は、人間の一つの「能力」である、とフランクルは考えたそうです。
ポジティブ・シンキングに関わる、この考え方が特に印象的でした。
フランクルは、 容易なポジティブ・シンキングによって前向きに生きるよりも、悩むべき人生の本質的問題に直面した時には、それをごまかさず、目をそらさず、真正面から、とことん苦悩してよいし、そうすべきだ。苦悩には意味があるし、苦悩の極みにおいてこそ人間精神は真に高められていく、と 考えたのです。
いつの間にか、「ポジティブにいこう!」と考えようとする大人になってきました。
それは悪いことだと思わないし、そうすることで自分を守ってきた部分もあるのだと感じています。
だけど、「とことん苦悩してよい」という考え方にどこか救われる自分もいました。
逆境にある人に”生きる勇気”を与え続ける
本書を通じてフランクルの考えに触れ、考えたことがあります。
「フランクルの心理学は、逆境にある人に”生きる勇気”を与え続けるもの」
人生を生きる中で、どん底を経験したことない人はいないのではないでしょうか?
きっと、生きていく上で苦悩する瞬間は、幾度となく訪れるものだと思うのです。
たまには、ポジティブな自分をやめよう
フランクルの経験した苦悩は、平和を生きる自分には想像できません。
だけど、今を生きる人たちの中には、戦争やさまざまな問題と向き合う人たちがいるのも、また事実です。
報道を見る度に心は痛むし、想像するだけで何もできない自分が苦しくなる。
そんな時、たまにはポジティブな自分をやめても良いのではないでしょうか?
とことん苦悩してみても良いと思うのです。
人間だから。
最後までお読みいただき、ありがとうございます🍀