【読書記録】対人関係がうまくいく「大人の自閉スペクトラム症」の本
続くか分からないけれど、読んだ本の記録をつけてみます。
今回取り上げるのは、宮尾益知さん『心のお医者さんに聞いてみよう 対人関係がうまくいく「大人の自閉スペクトラム症」の本 正しい理解と生きづらさの克服法』です。
電子書籍で読みました。
たぶん、これが発達障害関係で最初に読んだ本かな。女性の発達障害についてもたくさん本を書いているかたです。
絵も多くてわかりやすい、読みやすい、っていうのがいちばんです。うつのせいか、文字を追う力が落ちている感覚があるので、読みやすいっていうのがけっこう配点高くなっちゃうのです。
最初は、ASDの特徴から。
こういう考え方をしているよ、こういう特徴があるよ、こういうのが難しいよ、というのが、イラストも交えて書いてあります。
最後の方にまとまって書いてるけど、著者さんは、ASDのことを「認知情報処理と出力の障害」「情報処理の様式が違う」と考えているみたい。情報処理の様式の違いとか、感覚過敏とかが、社会性の発育に影響してコミュニケーションの問題が起きている、という解釈でいいのかな。
内的自己がいないことがASDの特徴(定型発達のひとは自分の中の自分がいて、自分をモニタリングしなががら言動をコントロールしている、らしい)で、その対応として、自分をアバター化して、アバターの自分をコントロールしてるような視点を持ってみよう、という話がありました。
それを読んで、インターネットでのやりとりってアバター操作感が若干あるから、(私にとっては)快適なのでは?と思ったり。
いいなと思ったのが、
・ストレス対処のための、自分用のマニュアルを作る…今リワークで作ってる振り返りがそれにあたるところもあるのでは、と思った。
・印象がよくなるような対応をパターンとして覚える…これ、私もやってる気がする
・関係性によって自己開示の程度を変える…これはこのたびの休職で学んだこと
あとは、たぶんアサーションをわかりやすく書いてあったり、会話のコツとかも書いてある。
タイトル通り、人間関係をうまく構築するっていうところに重点を置いて書かれています。
それと、後半の、就労に関するページも参考になりました。
都道府県や指定都市には発達障害者支援センターがあること、就労関係だと、地域障害者職業センターとか、障害者就業・生活支援センターがあること。
イラスト多くて分かりやすいし読みやすいし(何度でもいうけどこれ大事だと思う)入口としていい本だなあと思いました。
前書きで、この本のことを「青年期以降に自閉症スペクトラム症と診断された人のためのコミュニケーションの手引書」だと表現しているけど、まさにそんな感じ。
この本を起点にして、参考文献に挙げられている本とかを読みながら、自分の知りたいポイントについて深めていきたい、みたいな気持ちになれる本でした。
とりあえず私はアサーションを身につけたい…!難しい…!
アサーションは長期目標として、
目下の目標はリワークの振り返りをちゃんと書いて、自分のトリセツを作るとこかなあ