「魍魎の匣」
私がいちばん最初に読んだ京極作品です。
私には、職場の同期が5人いるんだけど、5人のうち2人が京極マニアだったんですよね。
これすごい確率でない?と思う。
私の本好きはただの趣味でしかないし、職場に京極マニアが集まるような要因なんて、特にないわけです。
アニメ化もされてたから、そっちから入る人もいるのかな?
そこんとこ聞いてないけど、私はその2人以外、同世代の京極マニアに出会ったことがない。
しかし、勧められて私も速攻京極マニアになったから、意外と読む機会がないだけってことも多いかもしれないなあ。
私も勧められなかったら、自分では手に取らなかったかもなぁ…
なにせ厚さがね。
半端じゃないからね。
怯んでしまうよな。
でも、その厚さを感じさせないほどに、無茶苦茶すごい本だった。
……わかってる。語彙力ない。
最初読んだときの衝撃が忘れられない。
こんな小説が世の中にあるんだ…って。
すどーーーんときた。
確かね、最後200ページくらいは、私徹夜して読んだんですよね。
なんか、もう気になりすぎてやめられなくなって。
あんな経験もこの本が初めてかも。
というか、これ以外そんな風になったことないかも。
ちゃんと切り上げて寝てるわ。
分厚いけど、何度か読み返しています。
読めちゃうよ。
あと京極さんの本はどこかしら繋がってるから、ほかのを読むと読み返したくなるようにできている。にくいぜ。
この、魍魎の匣を含む百鬼夜行シリーズは、キャラクターが魅力的だなって思う。
書かれてる事件自体はとても陰惨でエゲツない。
魍魎の匣なんて特にね。
でも、キャラクター達の濃さのおかげで陰惨さが薄れて、楽しくなってる。ような気がする。
私のお気に入りは榎木津様かな。
神保町に行ったら会えないかなーっていつも思う。
そのうち聖地巡りしたいなー。
いつも、「好きな作家誰?」って聞かれると迷わず「京極夏彦です」って答えるんだけど、その次の「オススメは何?」の答えに迷うんですよね。
魍魎の匣と言いたい。だけど分厚いからさぁー。
分厚いと思ってないよ、個人的には。
百鬼夜行シリーズ並べたら、魍魎の匣なんかむしろ薄いからね。わは。
だけどわかっている。
京極マニア以外の人類にとってあれは厚い。
入り口のハードルは下げた方がいいよな…って思って、最初は「姑獲鳥の夏」とか、巷説百物語シリーズを勧めたりする。
シリーズだからね、ほんとは姑獲鳥の夏から読んだ方がいいのかも。
巷説シリーズも好きだしさー。
だけどやっぱり私の最推しは「魍魎の匣」かな。
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