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【メンタル③】やりたいことをしごとにするには

やりたいことを仕事にしたい。
誰もが思うことなのだと思います。
一方で、やりたいこと仕事にできている人はほとんどいないのではないでしょうか。

私もその一人で、やりたいことを仕事にするにはどうすればいいか日々悩んでいます。

そんな私が、体調を崩した後は少しはやりたいことが仕事としてできたように思うので記録として残しておきます。


やりたくないことは身体の不調として現れる

やりたいことを見つける代わりに、やりたくないことをはっきりさせるという方法もあると思います。
実は、やりたくないことを見つけるのは意外と簡単です。

それは、心と身体に訊くのです。
やりたくないことをやっていると、心がすさみます。嫌だなぁと思ったり、周りが敵に見えてきたり、怒りっぽくなったり、ため息がでたり、険しい顔になったりします。
そして、だんだんと身体の不調として、現れてきます。夜、頭の中で仕事のことがグルグル回って眠れなくなったり、胃が痛くなったり、下痢をしたり、肌が荒れたり。
年をとってくると、嫌な匂いなども出てきたりします。

上に書いた症状は、全部私が経験したものです。私は元々お腹が弱く、それはほぼ日常でした。

若いうちは、それでもだましだまし仕事を続けられますが、年をとってくると、明らかな異常として現れます。
私の場合は突発性難聴になりましたが、知り合いは眼圧が異常に上がったそうです。ガンなど大きな病気になる人もいるでしょう。

私は、そうした心と身体の不調を無視せず、自分の心と身体に耳を傾けることが、やりたくないことを知るためには、大切なのだと思います。

なぜ、やりたくないことをやるのか

では、人はなぜやりたくないことをやり続けてしまうのか。

私の場合は、「出世しないと価値がない」という価値観に囚われていたことが理由です。

私は、東大の大学院を出ています。そんな自分は、企業に入ったら出世しないとダメだと思っていました。
「あいつ東大出たのにたいしたことないな」
そんな声が聞こえてきそうでビクビクしていました。私自身、年長の人で「あの人東大なんだけど、なんか仕事できないんだよね」と陰口を叩かれている人を見ると、「あんなのにはならないぞ」と、すこし馬鹿にしていました。

仕事で成果を出すたびに、これでいいんだ、と安心し、一方で、どんなに仕事で頑張っても不思議と自信が持てませんでした。

メンタルの勉強をして知った、考え方の偏り

メンタルヘルスカウンセラーの勉強をしていて、気づいたことがあります。それは、多くの問題や悩みは、その人の持つ考え方の偏りから生まれているということ。バイアスと言い換えることもできるでしょう。

親はこうあるべき、上司はこうあるべき、という考えがあるほど、そうでない振る舞いや言動に腹が立ち、時には失望すらします。
でも、それが自分の持つ考え方の偏りが作り出したギャップであることに、気づくことは難しいのです。

私自身、東大をでた自分にたいして「こうあるべき」という偏った考え方を当てはめていました。
そして、実際の自分とのギャップに苦しみ、自信を持てずにいたのです。

やりたいことはバイアスを取り除くと見えてくる

考え方の偏りに気がつくと、今まで囚われていた価値観に気が付きます。
例えば、
-出世しないと負けだ
-仕事で評価されないと価値がない
-自分が我慢しないといけない
-限界まで頑張らないといけない
とか。

やりたいことは、大抵そうした価値観でフタをされていて見えなくなっているので、まずはフタを外してあげる必要があると、私は思います。

フタを外した上で、優しく自分に問いかけて、自分は何が好きだったのか記憶を辿って揺さぶってあげるのです。

私は病気になって、強制的にフタを外したおかげで、自分を振り返る機会をつくることができました。

そして、仕事を営業から、人と組織の改善をする仕事に変えました。

そうすることで、めまいなどの体調不良がピタッとなくなったのです。

身体は、教えてくれるのだなと、実感しています。

しつこいバイアス

それでもまだ、以前作られた価値観がぶり返してくることがあります。
特に、同じような価値観を持った人に囲まれていると、「やっぱりあっちが正解じゃないか?」と思ったりします。

これを同調圧力というのかも知れません。

この前、会社のキャリアカウンセラーに話をしたとき、「あなたは気づいたんだから、素直に心に従ったほうがいいですよ」と言われ、なんだかホッとしました。

そうだ、せっかく見つけた自分らしさを、もう2度と手放してはいけない。

人は環境に影響を受ける生き物です。今は、働く場所、環境を変えるというのが大事かも知れないなと思っています。

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