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教育を考える―ことばを使う意味

2023/1/6(木)教育を考える⑫

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 本年もどうぞお気軽に覗いて行ってくださいね。

 今日は教育について考える日。中学校で国語教師をされていた「大村はま」先生の教えから考えていきたいと思います。
 どうぞよろしくお付き合いくださいね。

 

 ことばは人間のもつ宝で、ことばが使えるのは人間であるしるしなのです。(中略)ことばを使うことのできるのは、人間であるしるし、ことばをもったので、人間は人間になったといえるのです。(中略)
 母親は、子どもの最初のことばの先生です。赤ちゃんで、まだ何もわからないように見えるころでも、お母さまが豊かなことばを使われ、いろいろの音、いろいろのことばが耳から入っているのは大切なことであると申します。話しぶりなども、たいそう、お母さまはじめ、赤ちゃんをとりまく人たちのそれに似ると申します。

「教えながら教えられながら」:大村はまP171~

 幼くて、まだ何もわからないと思われるようなときに、きれいな発音で、やわらかい、快い話し方がたくさん耳に入るということは、その子の生涯の一つの幸せになるのです。その子の耳にたくさんのことばが入ることがいいことなのです。豊かなことばで話しかけること、ことばの、いわゆる意味はわからなくても響きは一つの雰囲気のようになって子どもを包みます。そして、ことばの響きに敏感になる下地をつくってくるでしょう。それは、いわゆる「わかる」ことよりもっと深い、わかる、わからないの世界より前の、根本のところを培うでしょう。わかるとか、わからないとか気にせず、心から子どもに向かって話しかけていただきたいと思います。さまざまなことばが、たくさんのことばが耳から入ってくるということは、子どもの頭の働きを誘い、活発にすることなのだそうです。発達を促すことなのだそうです。

「教えながら教えられながら」:大村はま P172~

 子どものことばの問題、子育てをしていて気になってくるのは2歳前後の頃…というのが実際のところではないでしょうか?
 子どもの心やことばを耕すのには、本当はもっと前。ことばらしいものを発するようになる前からことばのシャワーを優しくかけることが大切なのです。(私の本音としてはお腹にいる時からことばを優しく掛けてあげて欲しいな…なんて思います。)
 例えば自分の気持ちをことばにしたい時、私たちはどれだけのことばをもっているだろう。嬉しい時、使っていることば達は本当に自分の気持ちのそれを言語化したものだろうか?もっと適したことばがあるのではないだろうか?少し意識してことばを紡いでいきたい、ボキャブラリーを増やしていきたいと、私は思っています。
 
 また、ことばとは違う音のニュアンスや伝え方の雰囲気について…無意識の気分が乗るのがことばや声というもの。赤ちゃんが泣いていたり困ったことをしていたりすると、ついついパパ&ママの声も尖ってしまったりキンキンした響きをもってしまったりするもの。
 少し落ち着いて声色を意識するのも、子どもの発達だけでなく「今の困りごと」への解決にもとっても役に立ってくれます。
 穏やかな声や雰囲気、ことばのチョイスで子どもとかかわるためには近くでかかわる大人の心理状態も穏やかであることは必須。母親一人が切羽詰まった不安だらけの状態で子どもと向き合っているようでは、柔らかい雰囲気のことばで…なんて実現は不可能です。
    できるだけ沢山の大人がかかわっていろいろなことばをかけてあげることで言語環境を豊かにしながら、かかわる大人たちが互いに息を抜いたり方の力を抜いたりできる環境・関係を作り上げていくことが大切なのではないかな?と思います。

    子どもの心や知能の発達のためにも、大人の心のためにも夫婦で当事者意識を持って子どもと関わること。そして赤ちゃんであっても敬意をもってかかわりをもつことの大切さを忘れずに日々を積み重ねていきたいですね。

今日はここまで!
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