菅原寛

動植物調査業務に携わっています。 定期的に野生動物のクレパス画を描いています。 実際に山へ入って、動物の痕跡を見つけてスケッチしたり、実際に会った動物をモデルにしたりしています。 技術士(環境部門 自然環境保全)

菅原寛

動植物調査業務に携わっています。 定期的に野生動物のクレパス画を描いています。 実際に山へ入って、動物の痕跡を見つけてスケッチしたり、実際に会った動物をモデルにしたりしています。 技術士(環境部門 自然環境保全)

最近の記事

2024.11.23の辰己ヶ沢(山歩き編)

空は瑠璃紺なのに、風が冷たい。 山は既に根雪で白く、大きな冬将軍が稜線に肘をついて里を眺めながら、いつ降りていこうか算段しているように見える。 「冬は冬らしく・・・」そう思うが、冬将軍に見られていると、身構えてしまう。 冬用のアウターを着て、防寒対策をして出かける。 今日は辰己ヶ沢流域に入った。 猟期が始まっているため、万が一を避けて鳥獣保護区を選んだ。 目的地に着くと、森の中ではジョウビタキの声が響いていた。 広葉樹の葉はほとんど落ちていて、日の光が遮られずに林床に差し

    • 2024.10.20の斧研沢(作品完成)

      この絵を描き始めた1ヶ月前は、秋の入り口で、斧研沢に入ってみたら予想以上に紅葉が進んでいたという驚きがあった。今は山の奥底から秋が湧き上がってくるように森全体が紅葉している。 夏には目立たなかったツガやモミの濃い緑が、主役のように際立っている。 私たちは、「広葉樹の色とりどりの紅葉の中、点々とまばらに立つ針葉樹」という風景の多様性の中に、美を見つけられるのかもしれない この作品はこれで一区切りにしよう。 細かいところは時間をおいて修正しよう。 ネコに励まされながら描いたシカ

      • 2024.10.20の斧研沢(色塗り編2)

        今、自宅の窓から見える山々は、まさに紅葉のピークを迎えている。 雲ひとつない青空と木曽山脈の稜線、その下に広がる色とりどりの里山の景色は、この時期にしか見られない特別な風景だと感じる。 これから訪れる刺すような冬の寒さを前に、この景色とぬくもりを十分に楽しもう。 ここ1週間、帰宅後にクレパスを手に取ってみても、なかなか進まない色塗り。そんな気持ちを察してか、画用紙の上にちょこんと乗ってくるネコ。 来週はちゃんと仕上げよう!

        • 2024.10.20の斧研沢(色塗り編)

          ここ1週間、下書きの上にクレパスを塗り進めてみるものの、イメージと異なるため、その作品を破棄して、また下絵から描き直すことを繰り返している。 なかなか上手くいかない。 実際に色を塗ってみると、まったく異なる作品になってしまう。 クレパスを持った手が、ある段階から動かなくなり考え込んでしまう。 さらに、ネコがしつこく作品の上に乗って甘えてくるので、色を塗れないことの言い訳ができて安心してしまう。 慌てずに、もう数週間費やそう。

          2024.10.20の斧研沢(下絵編)

          ここ数日、すっかり秋らしくなってきた。 生業の動物調査で山に入っても、青い葉はほとんどなく、黄色やオレンジの葉が大半を占めている。 林道に落ちているケヤキの葉を一枚手に取る。 かろうじて黄緑色の部分を残しているが、大半は褐色になっている。 この葉は、春から今まで、どんな風景を見てきたのだろう。 きっと、夏の光をいっぱい浴びただろう。 たくさんのセミや鳥の声もそばで聞いたに違いない。 強い風が吹いても、兄弟たちと一緒に懸命に枝にしがみついていただろう。 そして今、当たり前のよ

          2024.10.20の斧研沢(下絵編)

          2024.10.20の斧研沢(山歩き編)

          愛車の軽トラを林道脇に止めて、山に入る支度を整える。 「意外と寒いなぁ」 10月下旬なので当たり前なのに、昨日は半袖で過ごしていたこともあり、体が少し慣れないのだろう。 アカマツと広葉樹の森の中に入る。 低木層はほとんどなく、とても歩きやすい。 土壌もふわふわと柔らかく気持ちが良い。 そんな森には、いたるところに獣道があった。 きっと多様な動物がこの獣道を利用しているのだろう。 私もその道を借りて奥へと進む。 木々の上部を強く吹き抜ける風の音が、いかにも秋らしい。 その

          2024.10.20の斧研沢(山歩き編)

          自己紹介

          私は長野県在住で、日本に生息する野生動物のクレパス画を画いています。 このサイトでは、実際に山に行って出会った動物や、動物が残した痕跡からイメージする動物を描いていきたいと思います。 美術を体系的に習ったことがないので、絵に自信がありませんが、好きな事を表現していこうと思います。 暖かい目で応援頂けると有難いです。 宜しくお願いします。