2024.10.20の斧研沢(下絵編)
ここ数日、すっかり秋らしくなってきた。
生業の動物調査で山に入っても、青い葉はほとんどなく、黄色やオレンジの葉が大半を占めている。
林道に落ちているケヤキの葉を一枚手に取る。
かろうじて黄緑色の部分を残しているが、大半は褐色になっている。
この葉は、春から今まで、どんな風景を見てきたのだろう。
きっと、夏の光をいっぱい浴びただろう。
たくさんのセミや鳥の声もそばで聞いたに違いない。
強い風が吹いても、兄弟たちと一緒に懸命に枝にしがみついていただろう。
そして今、当たり前のようにここにいる。
少し感傷的になりながら、ケヤキの葉を元あった場所に戻す。
秋はこれからが本番。森全体が秋色に染まっていく。
一気に進んだ秋を少し巻き戻して、先週の斧研沢でスケッチブックに描いた絵を、四つ切りサイズの画用紙に描き直す。
ひとまわり大きい画用紙にクレパスで色を塗るためのものだ。
こんな感じかな。
スケッチとまったく異なる雰囲気になってしまったが、イメージは合っている。
来週からはクレパスで色を塗っていこう。