疲れたら早く寝る。当たり前養生。【養生きほんのき】
maison de megri 養生漢方コンシェルジュのタケウチアツコです。
自分の機嫌は自分で取りたい。そのための養生。
養生とは、自分のカラダをよりごきげんな状態にキープするためのセルフケア方法。
でも、面倒なことはしたくない。そんな人のための、養生のきほんのき、をお伝えします。
最高に効果的で最高にコスパの良い養生
それはズバリ、『夜しっかり眠る。』
これが最高に効果的で、なおかつ最高にコスパの良い養生です。(夜勤などお仕事の都合上どうしても難しい方以外のことです。お仕事お疲れさまです。皆さんのお仕事のおかげで世の中がうまく回っているのです。ありがとうございます。)
寝不足が続くとお肌がガサガサくすんできて、、と睡眠不足は美容の大敵とご存知の方も多いと思いますが、美容の問題だけでなく、睡眠は健康のためにも非常に重要です。
「人間は食べなくてもしばらくは死なないが、眠らないと2週間もたない」と言われているぐらい睡眠というのは私たちにとって大切なもの。(2週間て、、まあまあ長いですよね、人間すごい!)
できれば11時、え?無理ですか??それでは、遅くとも、遅くとも!12時までに寝るようにすれば今よりもずっといい体調になると思います。
不調を感じている人は、まずご自身の「睡眠」を振り返ってみましょう。
良い睡眠には良い環境作りから
ぐっすり眠るのは簡単なようでいて、実は難しい。
良い睡眠を手に入れるためには、まず眠る環境作りから始めましょう。寝室の照明は何色ですか?暖色系の照明を利用すると質の良い睡眠を得られると言われています。もし眠りの質があまり良くないなあと感じる場合は蛍光灯の照明を使っているのかも。もし可能であれば照明を取り替えると眠りやすくなるかもしれません。
また、朝起きた時に自然の日光が入るようにすることも重要です。分厚い遮光カーテンをお使い方は、朝日が入るようにレースのカーテンにしておく、レースのカーテンがない方は、朝日が入るように少し隙間を開けておく。そうすると自然に朝、目が覚めやすくなります。そして起きたら太陽の光を5分ほど浴びる。これでその日もスムーズに眠れるようになります。
ここでちょっと科学的に眠りの仕組みをご説明。
私たちの脳では、朝起きてから14〜15時間後に睡眠ホルモンメラトニンが分泌されその後2、3時間でピークを迎えます。このメラトニンは良質な睡眠をもたらし、身体の成長や修復に必要な成長ホルモンの分泌を促す働きがあります。メラトニンは光を感じると分泌量が減ってしまうので、寝る前1時間ぐらいはスマホやテレビなど光る画面を見るのをやめ、部屋を暗くしてリラックスモードにしてください。
睡眠時間は8時間睡眠が良いと言われていますが、適当な睡眠時間の長さは人によって違います。あまり時間にとらわれず、7時間でも体調がよければそれでOK。また、一年中同じでなくても構いません。季節の変化、日の出の時間の変化に合わせて春夏は「早寝早起き」と秋冬は「早寝遅起き」と起床時間を変えることがオススメです。
こうすればあなたも早寝できる
ここまで読んで、早寝が健康と美容にいいとわかっていても、「そんな簡単には早く眠れないのよ!!!!!!」とおっしゃる気持ちは良くわかります。なので、ここでは早寝できるようになるコツを伝授いたします。
その1 :寝る時間を予約する。
忙しく生活していると、やりたい事が多すぎてついつい寝る時間を遅らせてしまいます。ですので、もう友達との待ち合わせ時間のように、自分の予定表に寝る時間を書き込んでください。習慣化できるまでは、「これが終わったら寝よう」ではなくもうスケジュールとして決めてしまいます。
その2 :お風呂につかる
シャワーではなくてお風呂です。面倒でも、時間がなくても、湯船につかってください。湯船につかると、リラックスするだけでなく、湯上りに体が冷えることによって人間は自然と眠くなるのです。この時にしっかり温まりたいからと熱めのお湯に入ってしまうと、逆に交感神経が興奮して目が冴えてしまいますので、40度くらいのお湯に好きな香りの入浴剤を入れて、約10分程度のんびりとつかってください。入浴により血行も良くなり眠りの質も良くなり熟眠しやすくなります。ぜひ時間を作って湯船につかりましょう。
その3 :寝る前にアルコールは飲まない
寝つきを良くしようと、寝る直前にアルコールを飲むのはやめましょう。アルコールは睡眠を浅くしますし、体温を上げるので、一度眠ってもその後、中途覚醒していしまいます。お酒は晩御飯の時に楽しんでください。寝室では飲まない!!
その4 :スマホを寝室に持ち込まない
スマホやPCのブルーライトで、睡眠ホルモンメラトニンの分泌が悪くなるという科学的な理由もありますが、漢方的には、目を使いすぎると血を消耗するという理由があります。(血とは西洋医学的な血液のことではなく、東洋医学の考え方で体のすみずみに栄養を運ぶ赤い液体です。)この血が減ってしまうと体のあちこちに栄養が届かなくなり、不眠、不安など精神面にも影響が出ててしまいます。
特に女性は生理時は血を失ってしまいますのでいつもよりもより気をつけてください。
忙しい生活をしていると、人はついつい睡眠時間を削ってしまいがちですが、そうするといつまでも体の不調は治らず、さらに疲れが溜まって栄養ドリンクなどを飲んでしまい、その中のカフェインなどの影響でますます眠れなくなり不調が悪化、、、の悪循環スパイラルにハマってしまいます。
最初はちょっとツライかもしれませんが、「疲れたら10分でも早く寝る」を頑張って試してみてください。心と体の一番の養生は「睡眠」です。
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