スタバでJKと相席した
先日の出来事を ここに記そうと思う。
「スタバの新作 メロンフラペチーノが飲みたい」
その思いから始まり 上記タイトルに至った。
スターバックス。
そのコーヒー屋さんは 言わずと知れている
全国規模の チェーン店である。
そこの 期間限定 新作 メロンフラペチーノ が
どうしても飲みたくなり
引越し後 初めて ひとりで足を運んだ。
わたしは極度の方向音痴である。
何度も足を運ぶことで
ようやく そこの場所を覚える。
そして今回に関しては いや これからは
舞台は都会だ。
これまでの田舎の単純マップとは訳が違う。
目的の建物内に いるのにも関わらず
スターバックスにたどり着くまでに
四十分もかかってしまった。
四十分越しのスターバックスを目にした感想は
「お洒落ーーーー」
もともとお洒落な店舗であるが
都会のスターバックスの方が 何となく
格好良い雰囲気をまとっているように感じる。
わたしの元々住んでいたところにも
辛うじてスターバックスはあったのだ。
田舎のスターバックスは
とても入りやすい雰囲気だった。
中高生の友達連れやカップルが
多かった印象である。
それに比べて 都会のスターバックスは
大学生やフリーランス(風の パソコンをカタカタしている方々)が多い気がした。
そして なんといっても 圧倒的JKの多さ。
高校生ではない、JKなのだ。
スカート丈は短く
胸のリボンは可愛らしく大きい。
シースルーの前髪に加えて きゅんとするような
ヘアアレンジが施されている。
そんなJK達に勝手に圧倒されつつも
わたしはレジへの行列へと並んだ。
目的のブツはもう決まっている。
メロンフラペチーノだ。
余裕をかましながら順番を待っていた時
あるひとつの疑問が頭をよぎった。
(メロンフラペチーノだけでは
足りないのではないか..?)
時刻は十五時をまわる頃。
まだ 朝ごはんも昼ごはんも食べていなかった。
夕ごはんまで もう少し時間がある。
その間 わずか ほんの数秒。
レジ横にあるサイドメニュー
それもしょっぱいやつ をなにか頼もう。
そう決断した。
ええと、何があるかな。
目をレジ横にやった瞬間 前の列が動いた。
まずい、もう自分の番になる、、!
その時 わたしは それ と 目が合った気がした。
マフィンのようなものに
黄色いなにか が 挟まっている。
その 美味しそうな よくわからない それ を
さっと手に取った。
商品名は カタカナがずらっと並んでおり
短時間で読むことができなかった。
メロンフラペチーノと マフィンのようなもの。
マフィンのようなもの は 温めてもらった。
店員さんが温めてくださっている間
野菜のキッシュでも良かったなあ、と
横目でショーケースをみながら思った。
無事 会計を済ませ 商品の乗ったお盆を受け取り
店内をぐるっとまわってみたが ほとんどの席が
埋まっている。
こういう時 ひとりだと場所取りができないから
不便だよなあ と思った (のちに ひとりの場合は
多くの人が 上着などを席に置き 場所取りを
していることに気がつく)。
どうしようかと視線を遠くへ向けた時
ひとつだけ空いている席を見つけた。
だが それは 都会ならではの
「大きいテーブルにパーテーションで
八等分に区切られた席」。
そして 空いている席の目の前には
麗しいJK(二人組)が腰を下ろしている。
ひえええぇええぇえ。
わたしはこんなことを考えているということを
微塵も感じせる素振りなく JK達の目の前に
腰を下ろした。
なんだろう。
「大きいテーブルにパーテーションで
八等分に区切られた席」というのは
なんとも言えないファミリー感がある。
JK以外には 様々な世代(と思われる)
女性が個人個人で 腰を下ろしていた。
みんな 他の人のことを何も気にせず
手帳を書いたり 勉強をしたり
読書をしたり パソコンを操作したりと
様々なことを行っている。
わたしは 誰も他人に興味をもっていないのだと
いうことが分かると なんだか安心した。
どこの誰かも分からない 会話もしていない
それなのに 大きなテーブルに 揃って腰を下ろし
同じお店のものを 食べたり飲んだりしている。
なんだか ひとつの家族になった気がした。
きっとこれを思っているのは
わたしだけなのだろう。
このような配置の席に座った場合は
どこに視線をやるのが正解なのだろうか。
周りを見渡すと みんながみんな
本当にみんな メロンフラペチーノを持っている。
間違えて 何かのタイミングで 惑星メロンに
来てしまったのではないか と錯覚するくらい
殆どの人がメロンフラペチーノを飲んでいた。
JKに蛙化現象をされないよう
細心の注意をはらいながら
メロンフラペチーノを味わった。
美味い。
メロンの果肉がごろっとはいっている。
微塵のケチさも感じさせない。
さすが 値段だけのことはある。
メロンの果肉を噛み砕いている時
田舎のおばあちゃんちを思い出した。
わたしが住んでいた田舎ではなく
わたしが住んでいた田舎よりもさらに田舎の
田舎のおばあちゃんちだ。
夏にはよく メロンを食べさせてくれた。
美味しかったなあ。
メロンの果肉だけでなく
上にホイップされている メロンクリームも
甘くて本当に美味しかった。溺れたい。
最高だった。
歯に染みることを噛み締めるまでが 醍醐味だ。
目の前のJK達は スマホをいじったり
本を読んだり で 会話はなかった。
そういうものなのだろうか。
しばらくして 席を去っていった。
結局 マフィンのようなもの が
何味だったのかは 分からなかった。
ちなみに タイトル上の写真は この出来事と
一切関係がなく 人参のみじん切りを上手に
できた時 写真に収めたものである。