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令和もフリーデザイナーで生きていく
先日、schooさんの生放送で
「令和もフリーデザイナーで生きていくリアルな方法」というテーマで
たじまさん、小山内さんと一緒にお話しさせていただきました。
生放送を経た事で、私なりのまとめをしてみようと思います。
みんなが悩んでいるポイント
「フリーデザイナーで生きていく」というテーマに対し、
どのような方が興味を持ってくれているのかな?と思いまして
生放送の前日に、twitterでアンケートを取らせていただきました。
アンケート結果はこちら
Schooでフリーランスデザイナーに向けた生放送を行います🤩
— 村口麻衣@デザインとカルチャー (@mai_muraguchi) September 7, 2019
興味を持ってくださった方へお願いです。
🌞みなさんの属性についてのアンケートにご解答ください。
また、ツイート元の当日のトークテーマについてのアンケートにも、よかったらご解答をお願いします❣️
フリーになったばかりで、仕事の獲得に悩んでいるという方が多いですね。
次に、トークテーマについてのアンケートに対する結果はこちら。
Schooでフリーランスデザイナーに向けた生放送を行います🥳
— 村口麻衣@デザインとカルチャー (@mai_muraguchi) September 7, 2019
興味を持ってくださった方へお願いです。
トークテーマのアンケートにご解答ください
さらにリプライでもアンケートを1つ続けます。
そちらではみなさんの属性についてもご解答いただけると嬉しいです❣️
1位は単価の設定・交渉の方法
2位は仕事獲得の方法
という結果でした。
なので今回は「フリーになろうか悩んでいる〜フリーになりたてで悩んでいる」という方に向けて、この記事を書こうと思います。
とはいえ私も独立したてなので、質問をくださった方々と同じように悩んだり、試行錯誤している1人として読んでいただけると幸いです。
仕事がくる人=信用がある人
生放送中に多かったのが、
「仕事の獲得の仕方」「単価の設定方法」について聞きたいという意見でした。
まず、私の中で
仕事の依頼が来る人は、イコール信用がある人。
だと考えています。
では、信用があるとはどういう状態なのか。
下記のようにいくつか考えられると思います。
1)技術力がある
2)アウトプットのクオリティが期待以上である
3)きちんとしたコミュニケーションが取れる
4)仕事に対して見栄を張らず、誠実である
5)相談できる相手がいる
順に説明していきたいと思います。
1)技術力がある
デザイナーを名乗る上で一番重要かつ基本的なことは、ここだと思います。
自ら手を動かして、モノを作る職種である以上
自分の技術力に自分自身で自信がなければフリーではやっていけません。
「技術力」に対する自信というものは、経験と知識です。
印刷の知識、タイポグラフィの知識、色の知識、レイアウトの知識、写真の知識など他にも様々あると思いますが
制作会社やデザイン事務所などに入って、アシスタントデザイナーとして働く時、まず一番初めにこの技術力を鍛えあげられるはずです。
何事も基礎を知らなければ、デザインで遊ぶことも、度肝を抜くような表現もできません。
デザインは全てアウトプットに現れる職です。
世の中に沢山いる経験豊富なデザイナーの人々は、アウトプットを見ただけで、きちんと基礎を知って作っているのか、知らずに独学で作ってしまっているのかは見ればわかる世界です。
どこにも所属したことがなくて突然フリーになってみたけれど、自分の技術力に自信が持てない人は
まずはどこかの企業に就職して、一から技術力を鍛えていくことをオススメします。
実際に案件があるデザインを毎日毎日して、上司から上質なフィードバックが貰える状況以上に最適な環境はないと思います。
2)アウトプットのクオリティが期待以上である
基礎的な技術が身についたら、ここからがデザイナーのアイデアが期待されるポイントではないでしょうか。
クライアントの言われたことを、言われたままに作っている人は、デザイナーではなくオペレーターです。
もちろん仕事の内容や、場合によってはクライアントの指示が正しいこともありますが
ちょっとしたこだわりで人々の印象に残るようなデザインが作れたり
ちょっとしたくアイデアで、依頼された仕事のアウトプットが格段に上がる場合があります。
依頼した仕事が、予想以上に素敵に仕上がってきたとしたら、次もまたこの人にデザインをお願いしたい!となりますよね。
3)きちんとしたコミュニケーションが取れる
コミュニケーションが取れるか取れないかは意外と重要です。
デザイナーは作家ではありません。
クライアントが何を伝えたくて仕事を依頼してきて、それを行うことでどういう未来を描きたいのか。
もしかしたら、広告を出そうと思って依頼をしてきたけれど
よくよく話を聞いてみたら広告ではなく、フリーペーパーやwebマガジンを作った方が合うのではないか、という事もあるでしょう。
また、上からでも下からでもなく、同じ立場できちんとディスカッションが出来るかどうかも大事です。
経験が少なく自分の技術力に自信がない人ほど、オドオドとして見えてしまうので仕事を依頼する側も、それだと不安ですよね。
4)仕事に対して見栄を張らず、誠実である
アレもコレもできます!
すぐにでも成果を上げられる自信があります!
…という人ほど怪しいものはないですよね?
仕事をしたいからと言って、自分の能力をはるかに超えた見栄をはる事はとても危険です。
おそらく、それを聞いている相手も見栄を張っていることに気が付いていることでしょう。
こういうことがやりたい!と言って、それを実際に行うためにめちゃくちゃ努力して、成し遂げるのなら良いと思いますが
実際に仕事を頼んでみたら何もできないじゃないか、という状態は自分の信用を下げるだけです。
仕事に対してひとつひとつ誠実に取り組んでいくことが、結果的に未来へ繋がる道だと思います。
5)相談できる相手がいる
相談できる相手がいるということは、自分のモチベーションをキープしていく上でも大切なことです。
ずっと一人で家にこもって仕事をしていたら
手癖のついた自分のデザインを、知らず知らずのうちに毎回使っていて
いつの間にかアウトプットに新鮮味がなくなってしまうかもしれませんし
新しいトレンドや、これから来るであろう潮流も、相談相手がいたほうが見えやすいでしょう。
ひとつひとつに誠実に向き合うこと
デザイナーだからといって、なにも特別なことはないと思っています。
目の前の仕事ひとつひとつに対して誠実に向き合い、アウトプットをしていくことで
自然とその人の信用があがり、未来へ繋がっていくのではないでしょうか。
周りの人を見て「いつも返事が遅くて困る人がいるな」と思っていたら、自分がそうならないように気をつけたり
「この人は口だけだな」と思う人がいたら、自分は周りからそう見られないように努力する。
会社という組織に守られていないからこそ、そういったひとつひとつの事が大事になってくると思います。
自分の手に持っている職で金を儲けるには種もしかけもない。
自分の持つ正義への忠誠心に忠実に生き、
こつこつとモノを創造し、社会に問い
そしてその問いかけに対しての評価が下る。
良い時も悪い時も、自分の正義に忠実であって
それが社会から信用を勝ち得た瞬間しか
儲けを手に入れることはできません。
村上隆著「芸術闘争論」
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普段はTwitterでグラフィックやART PROJECTのことをつぶやいています。興味のある方はこちらもご覧ください。
https://twitter.com/mai_muraguchi
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