もがいた末、学んだこと
わたしがフィトテラピーから学んだこと。
それは、「植物療法/フィトテラピー/自然療法‥その前に、生活習慣の見直し。本当に変わりたかったら、それしかない。」ということです。厳しいようですが、フィトテラピーを学べば学ぶほど、そして家族や友達をカウンセリングすればするほど、実感していることでもあります。
外科医の山下剛さんの言葉をお借りすると、生き方・考え方がどう変わるかが、根治治療(根治:病気などを根本から完全に治すこと、治ること)。最初はフィトテラピーを学ぶつもりで講義を受けていましたが、一番学んだのはこの部分だったと思っています。
実際に、フィトテラピーの講義で何度も教わった「まず自分」の意識を持つことで、身体の声に気付く。そして、徐々に耳を傾けるようになっていきました。身体はSOSを出しているはずなので、「感じないように自己防衛してしまっているのか」「麻痺しているのか」、それとも「注意が払えない状態にあるのか」。それまで自分を振り返ると、そんな感覚です。
自分の身体に目をむける習慣ができると、違和感にも気づくようになりました。普段の食事(いのちのある食べ物なのか?)、症状がでると塗っていた手荒れの薬(薬は根本的な解決ではないこと)、自分も家族もトイレに行くことさえもおざなりにして仕事をする生活(わたしにとって大切なことは何なのか?)、頭で繰り返されるセルフトーク‥
すべては自分の選択次第のはず。いつの間にか無意識にとっていた行動の数々に、「これではだめだ、生活習慣を変えなくては」と思えました。
(わたしの場合、会社はホワイトだったため、じふんの向き合い方のスタンス、やりたいことが重要だったなぁと振り返ってみて感じています)
私を含めわたしたちは、生活習慣を変えずに、「これを買えば楽になる」というものを求めがちですが、根本解決になっていない上に、出費は増える。そんな形でフィトテラピーを広めたくありません。闇雲にアイテムをたくさん買ってほしいとは思っていないのです。
そして、敢えて強調しておきたいのは、「フィトテラピーを対処療法のみに使用するのは、薬とあまり変わりないということ」(薬が必要な時はあります)。そして、「たとえフィトテラピーであっても、常に取り入れていなければ体調を崩してしまうというのは、本来の健康ではない」ということ。
まず変えるべきは、生活習慣やライフスタイル。前回の投稿で書いたわたしの「大事な価値観」である「シンプル(ミニマム・余白のあること)」思考に通じますが、プラスαでフィトテラピーを取り入れるのではなく、引き算が先だと感じています。
もちろん、ライフスタイル(生活習慣)を変えることは簡単ではありません。人によって事情はそれぞれですし、自分自身、新卒から何年も働いた会社から退職するには、時間も勇気も本当に必要でした。ただ、手放せたとき(ライフスタイルや生活習慣を変えられたとき)に得られた「何にも代えられない素晴らしさ」も知っています。
それは、例えば仕事を手放した直後の「本当にこれでよかったかな」「これからどうしよう」などの不安も含めて、I hear you. I feel you. とってもよく分かります。
実際、ライフスタイルを変えるまでの移行期間に伴走してくれたのもフィトテラピーでした。
この経験は、植物療法/フィトテラピー/自然療法が「予防」「頑張りどき」「体調に違和感がある時」に加え、「ライフスタイルや生活習慣を変えることを前提に『もがいている』時」にも、とても有効だと心から感じた経験です。生活習慣(ライフスタイル)を変える必要性も伝えつつ、もがいている時に寄り添う方法として、フィトテラピーがあることが知ってもらえるように、活動していきたいです。
わたしの場合、生活習慣を変えるため、ライフスタイルを変える決断をしました。本当に色んな不安がありましたが、「何を大切にして、どう生きたいのか」この一点だけを見つめて、前職を辞めました。
ずっと大切にしたかったことを大切にできるようになり、いま私の「愛のコーヒーカップ」はいっぱいです。次は、私がそうしてもらったように、この溢れた幸せを「わたしだからできる方法」で、お裾分けしていく番だと感じています。
.. Mai(My) little laboratory
わたしのちいさな実験室
instagram @mai_phytotherapy
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