子どもに「過度な期待」をしちゃう理由
子育てアストロロジー研究家のみずもとと申します。
ご縁をいただきありがとうございます。
『天才脳クエスト』っていう、科学×占星術をミックスした子育ての講座をしています。
かつてイライラママ絶頂期だった頃のお話です。
その頃は初めての2人育児に戸惑うことばかりで、当時3歳の長女にきつく当たってばかりでした。
「これくらい自分でできるでしょ?」
「自分で考えなさい!」
「保育園でできているの知ってるよ?なんで家ではやらないの?」
赤ちゃんの次女、3歳の長女
1人ずつと向き合っている時はそれぞれに優しくできるのに、2人同時になるとなぜか長女にだけ厳しくなってしまう。
「怒ってばかりでごめん」
「優しくしたいのに、うまくできなくてごめん」
泣きながら長女に謝って、でも、その舌の根も乾かぬうちに、また長女を
怒鳴って。
学習しない自分、何も進歩しない自分が、すごく情けなくて、すごく嫌いで。
気持ちが落ち着くまで長女だけでも、実家の母に預けて育ててもらおうか、と本気で考えた夜もありました。
今、当時を振り返ると、上の子ばかりに厳しくしてしまった原因のひとつに
「もう」と「まだ」
が、あったんじゃないかと思うんです。
「イライラトリガー」引いてない?
「『まだ』赤ちゃんなんだから」
なにもできなくて当然
「『もう』3歳なんだから」
これくらいできるでしょ
2人同時にいる時はこの「まだ」と「もう」を、心の中でよくつぶやいていました。
長女がちょっと甘えるだけでも「もう3歳なのに」とイラッとする。
次女がなにもできなくても「まだ赤ちゃんだから」と可愛く思う。
そりゃ、上の子に厳しくなりますよね。
言葉は人の気持ちをつくる。
当時の私は、自分がつかっている言葉に本当に無自覚だったから。
自分がつかっている言葉で自分のことをイラッとさせているくせに、自分ではなぜそんなにもイライラするのかが分からなかったんですよね。
こういう「イライラを引き起こすきっかけになる言葉」って
「イライラトリガー」
だと私は思っています。※トリガー:引き金
「トリガー」には
またやったの?
それ何回目?
前も言ったよね?
みたいな、「思い出し怒り」のきっかけになりそうなものや
はぁ?
なんで?
はぁ・・・(溜息)
みたいな、なんか嫌な気持ちになりそうな「とっさの反応」も含まれていたりする。(こっちのほうが自覚しづらいので意外と厄介)
どんなに声かけに気を配ったところで、こういう「トリガー」になる言葉を無意識につかい続けている限りは、「自分で自分を怒らせる悪循環」からは、なかなか抜け出せないように思います。
自分の「イライラトリガー」をまず知ってみる
だからまず、こういう無自覚の「トリガー」を見つけるために
自分がイラッとする時につかっている言葉
を、書き出してみる。
書き出すためには意識しないといけないので、自分を1日観察してみる。
どんな時に怒っているのか
どんな言葉で怒っているのか
怒っている時は観察なんて無理だとしても、まだ記憶が新しいうちに思い出してみる。
そうすると、けっこう「イライラトリガー」出てくるんですよ。
「ああ、こりゃ毎日イライラするよね」と、自分で自分のことがちょっと分かってくる。
イライラしていた当時、子どもたちを2人同時に見ている時は「まだ」と「もう」をつかっていた私。
でも、長女と1対1の時は
「まだ3歳だもんね。甘えたいよね」
と、「まだ」という言葉で甘えさせてあげることができていたんです。
言葉って本当に不思議。
自分の気持ちを、現実を変えちゃうから、本当に不思議で。
感情のオペレーションが上手な人は、自分を怒らせない言葉を「意識してつかえる人」なんだと思います。
今は、2人が当時と比べて格段に大きくなっていようと(10歳と6歳なので)、2人が素直に甘えてくれた時は
「まだ小学生だもんね。ちきしょう、かわいいな。」
と、意識してつぶやくようにしています。
決して期待していないわけではなく「過度な期待を抑えるための呪文」って感じです。
だって、私、小学生の頃、ちゃんとしてなかったから。
漫画と空想が大好きで、たまにゲームして、布団の中でゴロゴロしてばかりの、小学生だったから。(長女、私にそっくりw)
そんな自分の小学生時代を忘れて、大人になった今の自分の当たり前(言われたらすぐに行動できる、とか、常に整理整頓しておく、とか)を求めるのは、たぶん期待が大きすぎるのかな、と。
そうだそうだ、まだこの子は練習中なんだな
「まだ」という言葉で、思い出して冷静になる。
それだけでも言いすぎてしまうのを防げるように思います。
あなたにはどんな「イライラトリガー」がありそうですか?