『ジブリアニメで哲学する 世界の見方が変わるヒント』を一気読みしました
私にとって、ジブリアニメは癒しであり、自然の大切さを教えてくれたバイブルのような存在である。
そんな私の大好きなジブリアニメを哲学するなんて、なんて面白そう!
と思って読んでみると、やっぱり面白くて、1日であっという間に読み切ってしまった。
スラスラ読める本に出会った時って、自分の本棚に宝物が一つ増えたような感じがして、嬉しさが込み上げてくる。
「となり」とはなにか
『となりのトトロ』は、ジブリを象徴する作品の一つ。でもタイトルに着目して「となり」とはなにか考えたこともなかった。
サツキとメイが「となり」にいたトトロに傘を貸してあげたことで、トトロはお礼にサツキとメイを助けてあげたように、となり合うことで何かしらの関わりが生じ、その後何かが起こるかもしれない。
いかにも哲学って感じだけど、ストーリーを踏まえながら、分かりやすく言語化されているので、本当に読みやすかった。
「となり」とはなにかという部分を読んで、私はフランスの第二の都市、リヨンで一人旅をしたことを思い出した。
昼食を取ろうと、あるレストランに入った時のこと。一人で話し相手こそいなかったものの、前菜、メイン、デザートの流れでリヨン名物を楽しめるレストランだったので、ワクワクしていた。
しばらくして、私の「となり」の席にある夫婦(40~50代?)がやってきた。彼らはフランス人だったが、地元の人ではなく観光客だった。
「こんにちは~」と軽く挨拶を交わす。これはフランスあるあるだと思うんだけど、全く知らない人同士でも挨拶をすることは普通のことで、そこから雑談が始まることだってある。
そして「リヨンは美しいところね」と話しながら、食事を楽しむ。フランス文化と一人旅の醍醐味を同時に感じながら、貴重な時間を過ごすことができた。
彼らと偶然となり合ったことで、生まれたちょっとした交流。まさに何かが起こる可能性を秘めている「となり」を意識した経験だった。
もちろん、となり合ったからといって行動しなければ何も起きないだろうし、行動すれば何かが起きるかもしれない。「となり」とはなにかという問いから、行動することの大切さも見えた気がする。
他にも、この本から新たな発見がたくさんあったし、またジブリアニメを観なおしたくなった。
これからも自分の価値観をアップデートしてくれる本に出会えたらいいな。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?