やさしさは技術にのせて
168本目。千葉県流山市に、ハートケア流山という介護事業所があります。
友達のライター島影真奈美さんのつながりから、
ハートケア流山の訪問介護の責任者で、NHKにも登場されていた雨澤さん達の企画、介護の技術研修に参加させていただきました。
登壇されていたのは、愛知県でご活躍の理学療法士の小松洋介さん
訪問介護の方、特養など施設介護の方
30~40名の方々が押し寄せていました。
様々な場所で介護の仕事をしている方々が一同に会し、実技で学びあうという機会があるというのは、流山市の方々の意識の高さなのかなと感じます。
介護は技術
雨澤さんは、技術が大事だと常々おっしゃっています。
介護の質、という言葉がありますが、
とても抽象的ですし、何をもって質というのか曖昧なところがあります。
相手のご利用者が楽でいられる、
安心していられる、楽しくいられる。
それが大切なのはもちろんですし、
それをご利用者が感じられることが質ともいえます。
でも、それってどうやるの??
目的が一番大事ですが、
考え方や手段、方法といった技術なしには、目的を達成することは難しい。
やさしさ、は介護の質には大切ですが、
やさしいだけで技術がないと、そのやさしさは相手に届けられません。
だから、介護職は技術を身につけないといけないのだと思います。
行きつく先は同じかも
小松先生は、参加者が楽しく参加できるような工夫もされていますし、スライドはオシャレだし、本人も爽やかだし、説明めっちゃわかりやすいし、デモはまさに流れるような技術ですし、、、
ほめるとこしか見つからん(笑)!!
ぜひ、また小松先生の授業に参加したい!!
ぼくはというと最近、
キネステティックという身体を上手く使う理論を学んでいます。
学び始めなので、多くを語るほど熟知していない段階ですが、
今回の小松先生のレクチャーと共通するところも多いと感じました。
どちらも、身体の自然な動き、対象者が不快にならない動き
そういった目的は同じ。
手段や方法も、大きく変わらない。
表現の仕方は違うけれど、
どちらも考え抜いた理論だと思います。
そして、考え抜いた先の
行きつくところは同じなのかなと感じました。
流派や団体などは違うかもしれませんが、
いいとこ取り!!
という感じで柔軟に学び取れたらいいのかなと思います。
(たまに自分の価値観と違う流派や団体を批判する人もいますが)
雨澤さんスゲ~!
終わって後片付けが終わってから、
介助し合いっこが始まりました(笑)
その中で、床からの立ち上がりを数名でアレコレやっていると、
雨澤さんが、ヒョイっと流れるように介助されました!!
おおお!?
「私もやって~」
と老若男女関わらず、次々に雨澤さんに介助されていきます(笑)
友達の真奈美さんも、雨澤さんに介助されていたので、
「真奈美さんをぼくが起こしますので、あめさんとの違いを教えて!」
と、受ける側としての比較評価をしてもらいました。
すると、ぼくは雨澤さんほどスムーズではなかった。。。(泣)
どう違ったか、それぞれの介護を受けた真奈美さんからのフィードバックは
「まえさんのも痛いとか、イヤな感じは全くないのでいいと思うけど、あめさんの方が迷いがない感じがした。」
「まえさんは、起こしていく途中で、一瞬ズレて力が入った感じがして、それがちょっと”アレ?”という感覚はあった。」
おおお!!!
たしかに迷いがありました。
動いてもらう方向が違ったような感じはして、その瞬間ちょっと動きの中で引っ掛かる感じがしていました。
そのわずかな違いも、ちゃ~~んと、ご利用者には伝わるんだなあ。。。
いやあ、介護は奥が深い!!
あめさん、恐れ入りました!!
学ぶって楽しい♬
今回、改めて学ぶって楽しいなと思いました。
参加されている方々も楽しそうでした。
ともに学びあう。
成長することは誰しも嬉しいこと。
こういう環境を地道に築いてこられた流山市の皆様に敬意です!!
とても貴重な機会に立ち会わせていただき、
雨澤さん、小松先生はじめ、関係者の皆様
ありがとうございました!!