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#004 読書感想文 会計の世界史
読んだ本の紹介
会計というのはどういう形で生まれ、どんな歴史があるのかを学べる本。そして、会計に巻き込まれていく人、会社、国(は言い過ぎ?)がトリビアとともに学べる本
この本を読んだ理由
会計に興味があったことと、歴史関係の本を読んでみたいと思ったため。
あらすじ
中世から近代、そして現代にかけて会計はどのような形で用いられ、どんな問題が起きたのか。
そして、会計という個の視点だけでなく、それに伴ってどんな化学反応が起きたのかという周りの世界、例えば会計と音楽など、を読みながら学ぶことができる。
良かったところ
会計についてほとんど知らなくても学べる点が大きい。私たちの身近にあるものが、会計とどのような関係をもって存在しているのかを気づくきっかけになる。そして、低価格競争が生み出す世界とその先という提示は、これからの考えに必要ではないだろうか。
また、筆者のプロフィールにもあるが、講演などにも力を入れている。そのため、日本人が好きそうなポイントをうまく抑えているといえる。筆者はそのことをかなり理解していて、どうすれば話を聞いてもらえるのか、会計に興味を持ってもらえるのかを熟知している。
音楽、飲み物などの例も私たちが知っているポイントをうまく理解し述べられている。こうしたところも本を通じて学ぶことができるので、おもしろい。
気になる箇所
①純粋に会計の歴史を学ぼうとしている人にとっては、少し物足りなさを感じるだろう。どちらかというと、入門や初めての方におすすめである。もしくは、大枠を確認するというところだろうか。
②ストーリー性が強いため、そのつながりの間の物語を補填しながら確認して行く必要がある。歴史の一側面としてとらえておけば問題ない。
③気になるのは値段設定である。著作権の関係でお高くなっているのか、それともこの大きさだからだろうか。使われているフォントも気になるところ。
最後に、今の中国の学生に「ビートルズ」の話をしても、ほとんど知らないので注意が必要である。(読んだ人には分かるネタ)