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イヤイヤ期の子育てと丁寧な暮らしは両立できるのか
こんにちは、まどろみです。
日々丁寧な暮らしについて考えています。
我が家には2歳になりたてほやほやの娘がいます。
語彙もだんだんと増えてきて、自己主張も出来るようになり、立派にイヤイヤ期を迎えています。
ほほほ。
本当に。
こりゃ凄い。
秩序と言うものはなく、白も私が黒と言ったら黒なのよと言わんばかりの主張。イヤイヤ期が始まったばっかりの頃は、どうにか理解しようと奮闘していました。でもそうすると、予想していたよりも時間と体力・気力が消耗することすること。
その結果、イヤイヤ期の子育てを前に、私の暮らしは大きく傾きました。
しかし、これはどうにもならん!と匙を投げて見守りに徹してみると、案外消耗しにくかったのです。
「あ、これは時間にさえ追われなければ乗り切れるな」と直感。
そうです。イヤイヤ期の子育てと丁寧な暮らしは両立できます。
主張が通らなかったときの駄々こねも、いつかは終わります。
終わればこちらの話を聞いてくれることもあります。
でも私たちには、それを待つだけの時間がない。
時間がないからこちらは焦るし、時間内にどうにかしようとしてパワーを使い、反発を喰らってまたイライラする負の連鎖が始まります。
ならば、自分がどうにかできる範囲内でどうにか時間を捻出することを考えた方が建設的だと、そのとき思いました。
【イヤイヤ期の子育てのポイント】
・イヤイヤモードの子供はどうにもできない
・時間があれば心穏やかにいられる可能性がある
今回はイヤイヤ期真っ盛りの子供を現在進行形で育てている私が丁寧な暮らしを継続するためにやっている、子供との時間の扱い方をご紹介しようと思います。
■子どもとの時間の扱い方
①家事と遊びの時間を分けず、合体する
1人で集中してやれば30分で終わるご飯の支度。
現実は子供が遊んでとせがむのを、「ゴメンね」とか「1人で遊んでて」と拒否しながら結局50分くらいかかる。
支度した後に思いっきり遊んであげようと思っていた30分が、20分余計にかかったせいでわずか10分に。
我が家でよくあった光景です。
遊んであげたい気持ちもあるけど、家事もしなければならない葛藤と煩わしさ。
それなら、50分子どもをあやしながら家事+10分子供に集中して遊ぶより、子どもにお手伝いしてもらいながら1時間一緒にゆっくり家事を進める方がいいのではないかと考えました。
何度か遊んでから家事をする、と順番を逆にしたこともあります。本人の心を満たしてから家事に入ればいいのではないかと。
でもどんなに長い時間遊んでも、さっきお母さんにいっぱい遊んでもらったから、この時間からは家事に集中させてあげよう!―――みたいな配慮は子どもの中ではありえないみたいです。
遊んでもらえるなら際限なく一緒に遊んで欲しい。そんな心境なんじゃないでしょうか。
【それぞれの要求】
・親→家事をしたい
・子ども→一緒に遊びたい
それならずっと一緒に家事をしようじゃないか!ということです。
幸い、ウチの娘は料理・掃除・洗濯なんでも興味があったので、「一緒にやる?」と聞くと家事に付き合ってくれました。
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もちろん自分がすれば数秒で終わることが、子供とすれば5分かかるかもしれません。
でも家事時間0分、1時間子供と遊ぶことしかしなかった場合よりも家事は進みます。しかも子供は親にずっと相手してもらってるので、それなりに満足そうな顔をしているように見受けられます。
遊びという遊びではないかもしれません。
子供に家事をやらせるなんて、という人もいるかもしれません。
でもそれぞれの要求を一応満たしているこの合体技が、今のところ我が家の落としどころだと感じています。
休日は公園等でたっぷり遊んで、平日は一緒に家事をしながら楽しんでいます。
②毎日同じ段取りで生活をする
妊娠中読んでいた育児本に、子供のお世話はできるだけ同じ時間に同じことを同じ手順でしましょうと書かれていました。
毎日同じことをされると、次に何をされるか乳幼児にもわかるので、言葉は通じなくとも安心するという考えだそうです。
(引用したかったのですが色々読んでいたので、どの本に書かれていたか忘れてしまいました。)
つまり次に何をされるかわかるということは、自分で段取りを理解しているということです。
ウチの娘も「歯磨きして~、グチュグチュペして~(※うがい)、ぶどう!(※キシリトールタブレット)」と自分で段取りを口に出して確認するようになりました。
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自分で次何をするかわかっているので、イヤイヤしつつも自発的に行動しようとしてくれます。
特にこの後楽しみが待っているとわかっているときの行動はとても速いです(笑)
・ご飯の最後にはデザートが待っている
・歯磨きの後にはキシリトールタブレット
・寝室に行けば絵本を読んでもらえる
工程の1つでもすっ飛ばしたらご褒美はもらえないので、一つ一つ確実にこなしていってくれます。
毎日同じことをやっていると、段取りが自分でわかるようになってきます。
すると、わざわざ説明や指示する時間がなくなるのでちょっと時間が短縮されるという仕組み。また、〇〇しなさい!と言うことも減るので、お互いに反発し合う回数も減っているような気がします。
歯磨きや寝る前のルーティンと言う一つ一つの行動の枠組みで段取りを組むことができれば、1日という大きな枠もそろえてあげると尚よし。
参考程度に我が家の1日の子供の大きな流れです。
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平日と休日ではオレンジ色のところが違うだけで他は同じです。
ちなみに時間帯も同じです。
休日の内容も保育園での生活に近づけるようにしています。
毎日同じ流れにすると、頭でアレコレ考えなくても自然と体が動くようになります。
朝起きたら着替える。それが終われば朝ごはん。この流れを理解しているウチの娘は、起きたらオムツとおしりふきを言わなくても持ってくるようになり、着替え終わる頃には「パン食べたい」と言って自分で手を洗いに行きます。
毎日コツコツ言葉で言いながら同じ段取りで続けていたら、本当に楽になりました。
生活リズムは環境によって毎日同じにすることはできないこともあるかもしれませんが、行動の1枠(※歯磨きの流れなど)は同じにしてあげると、すんなり動いてくれることがありますのでオススメです。
③予定はおかわり方式にする
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子育てをしていると、おでかけするとき子どもを予定通り動かす大変さがわかります。それが2つ以上あるのなら言わずもがな。
我が家の予定は1日1つ。
なんとか1つ完遂できるように頑張ります。そして、もし上手くいって時間があったら予定をおかわりして2つ目に取り組むようにしています。
生活していると「あれもこれもしなきゃ!」と思うと焦ってイライラしませんか?ならば、あれも、これも初めからなければいいだけです。
子どもとのお出かけ、なかなかハードですよね。
・出発時間→まあだいたい遅れる。
・出先でうんちが漏れてお着替えしていたら乗る電車に乗り遅れる→まあまあある。
・好きかと思ってレジャーに来たのに嫌な何かがあってずっと泣いている→結構ある。
・泣き疲れて寝てしまったので帰りはずっと抱っこする→日常的にある。
・夕方に寝てしまったので夜なかなか寝付かない→いつものパターン。
でも。
でも時々全部上手く行く日がある。
朝ご飯後にうんちもスッキリ、予定より早い時間に出て、早めに到着!遊園地はすごく楽しい!ちょっと疲れちゃったけど、楽しかったことを思い出しておしゃべりが止まらない!機嫌よく早めに帰ってこれたから買い出しにちょこっと寄って、晩御飯も好き嫌いせずスムーズ!お風呂もばっちり!さあお布団に入って10分で就寝おやすみなさい。大人はゆっくり晩酌をした後床につく。
こんな奇跡的な日が!
たまにあるんです!!!
たまに!!!
そう、あくまでこれは奇跡が起きた日なので、これをスタンダードにしてはいけません。基本的に上手く行かないパターンで予定は組んだ方がいいです。
予定は1日1つ。たまたま上手く行ったら、ちょっと予定を追加する、くらいのテンションが穏やかに過ごせます。
もちろん2つ目の予定を追加せず、ゆっくり過ごすのもアリです。
そうすれば、今日一日やりたいことあったのにできなかった、ということはなく、今日は〇〇をした日!に変わると思います。
④時間が欲しいところに他から時間を持ってくる
我が家には『子どもが自分でやりたいということは、できるだけやらせてあげる』という数少ない教育方針があります。
2歳児の娘は丁度色々なことに興味があり、自分でやってみたいが爆発している時期なので、日常的によく見守っていることが多いです。
しかし如何せん、時間がかかる。
例えば最近、自分で靴を履けるようになって、朝保育園へ行く時に自分で履きたがります。
大人がやれば靴下と合わせて30秒もかからないでしょう。でも子供がやれば3分くらいかかる上に、上手く履けないこともまだまだ多いです。
その3分が待てなくて無理矢理履かせようとすれば、イヤイヤ!自分でやる!モードに入ってしまい、余計に時間がかかります。
【朝の時間の究極の2択】
・子どもが頑張っているのを見守る→3分かかる
・無理矢理履かせる→結局3分以上かかる上に機嫌も悪い
この結果なら見守る方がマシ。
けれどすでに朝の時間はカツカツなので、その靴を履くための3分間をどこからか持ってくる必要があります。
このとき、急かしたり怒ったりして、子どもの行動をどうにかしようとするとドツボにハマります。変えるべきは、大人の行動や生活リズムです。
・仕事に遅れるから急かしたいなら、保育園に送った後の徒歩通勤を自転車通勤にして、通勤時間を3分短くする
・比較的時間の余裕がある夜の時間を5分短縮して(早寝をして)、大人も子供も朝5分早く起きて、朝の準備時間を長くする
ここで、最近自分がやってよかった変更をご紹介しようと思います。
私は以前、子どもの朝ごはんにスープを出していました。でも、朝から百発百中で服を汚して着替えていたので、スープは中止。おにぎりも同じ理由でパンに変更。朝ごはんはできるだけ本人が食べやすく、服に着いても汚れにくいメニューに変えました。
すると
・朝ごはんの準備が15分→10分に
・お着替えの時間が5分→0分に
・ベビーチェア周辺の掃除が10分→5分に
→合計15分の短縮に
朝ごはんメニューを変えるだけで他の時間が短縮され、見守りの時間に充てられるようになりました。(娘もあまりスープに手がのびていなかったのと、お米よりパン派だったのも幸いしました)
このように、大人ができる範囲内で生活を変えてみると、何かの時間を短縮することができます。その浮いた時間を見守りの時間に充てることで、子どもの頑張りを応援する心の余裕が生まれると思います。
朝の時間を支えてくれる仲間達をちょっとご紹介↓
⬛︎イヤイヤ期はやりたい!の集まり
イヤイヤ期は自我の芽生え。自己主張ができるようになった成長に喜ぶ半面、振り回されて体力・気力・時間が消耗しているのも事実。
そんなイヤイヤ期真っ盛りの娘と過ごす中、丁寧な暮らしを保つために工夫をご紹介しました。
①家事と遊びの時間を分けず、合体する
家事と遊びの時間を一緒に進める方法で、親子ともに満足できるようになります。
②毎日同じ段取りで生活する
日常生活を同じリズムで繰り返すことで、説明や指示の必要性や時間が減り、お互いにストレスが軽減されます。
③予定はおかわり方式にする
1日の予定を1つに絞り、過密なおでかけ計画を避けることで、余裕を持った過ごし方ができます。
④時間が欲しいところに他から時間を持ってくる
大人の行動を見直し時間を確保することで、子どもが自分でやりたいことを試せる時間が生まれます。
最初は娘のイヤイヤに振り回されて生活が傾きましたが、これらを実践することで現在進行形で子育てと暮らしを両立させています。
子育ては年齢ごとに楽になる部分もあれば、今までなかった新しい大変さに苦労しますね。
子どものことも大切ですが、自己犠牲に偏り過ぎないよう自分も大切にする方法を、今後もnoteに書いていければと思います。
ここまで読んでくださりありがとうございます。
皆様と一緒に丁寧な暮らしを目指していくお手伝いができれば幸いです。
2025.01.22. まどろみ
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