バラとこだわりのフルーツスプレッド
庭のバラと思い出のマーマレード
南イングランドでは、5月下旬頃になると、玄関に植えたピンクのオールドイングリッシュローズが咲き誇ります。ご近所にも玄関や庭にバラのあるお宅がたくさんあります。
バラと言えば、この時期に誕生日を迎えるマダムヒロミは、自身のある節目の歳の誕生日パーティーに友人を招いた際に、たくさんのバラをいただきました。事前にプレゼントをお断りしていたのですが、友人たちが庭のバラをブーケのようにして持ってきてくれたのです。様々なバラに囲まれて、ケーキとシャンパンでお祝いをして、改めてイギリスを感じられた時間でした。
バラの花は部屋に飾ったりもしますが、それ以外にも。バラの手入れに薬等は使っていないので、花びらをジャムにしたり、エディブルフラワーとしてケーキや料理に飾ったりすることもあります。
バラの他にも、庭にはダムソンプラムやチェリープラム、林檎、アプリコットなどの果実のなる木があります。収穫して、そのまま食べたり、ジャムや果実酒にします。
苦みが強くて生食に適さないセビルオレンジ(スペイン産のビターオレンジ)はマーマレードに。こうすると、甘みと苦みのコントラストが絶妙でとても美味しく食べられます。
この自家製マーマレードは、地元のガーデニングクラブで主催している秋のハーベストフェスティバル(収穫祭)の品評会で1等を取った自慢のマーマレードです。実は、この1等は何年か挑戦してやっととれた1等。腕自慢のマダムたちが揃っていて、その中でも猛者がいてなかなか苦戦しました。
もともとマーマレードは、子どもの頃に祖母が夏みかんで作ってくれていて、とても身近なものでした。
イギリスに来てからは、大学院時代に下宿先の管理人ビッキーに、ビターオレンジで作るレシピを手取り足取り教えてもらいました。ファンの多いビッキーのレシピは、手間はかかりますが、丁寧に作るとすごくおいしくて。最近になって、友人を介してビッキーの息子さんにプレゼントしたこともあります。「お母さんのマーマレードだ!」ってとても喜んでくれました。
マーマレードは、ビッキーとの大切な思い出が詰まった特別なものでもあるのです。
時間に余裕がある日の朝の定番は、バターとマーマレードをのせたトーストと濃いめのミルクティー。いつもより少しゆっくりと味わって、自分を甘やかす時間でもあります。
トーストが大好きで、毎日の朝食や軽食に食べているイギリスの人にとって、ジャムは欠かせないものです。自分で作る人もいますが、もちろん、購入派もいます。
スーパーには、棚いっぱいに様々な種類のジャムが売られていて、「ちょっと高いけど、ジャムだけはこのメーカーのこれを買う」とこだわりのある人も。
マダムヒロミが選んだジャムを英国展で
秋の英国展で、新たに販売する予定のジャムは、The Wooden Spoon Preserving Companyの果実由来の原材料で甘みを加えたフルーツスプレッドを選びました。自然が美しいケント州で、家族経営で作られているジャムです。もちろん、人工香料や着色料、保存料は使用していません。
The Wooden Spoonのジャムは、詰め合わせをクリスマスギフトにも使われるような、まさにこだわり派の「このメーカーのこのジャム」の部類に入ります。
今回はそれぞれ違った美味しさのある3種類を。
ストロベリー&ラズベリー
スコーンには、これ!クロテッドクリームと一緒に合わせて。ストロベリー派とラズベリー派がいますが、こういったミックスしたものも人気です。
ブラックカラント(クロスグリ/カシス)
「秘密の花園」などの物語にも登場するヨーロッパでは身近な果実。イギリスの代表的なチーズであるチェダーチーズにも相性抜群です。クリーミーなブリーチーズやカマンベールチーズにも合います。
アプリコット(あんず)
身近にあるというよりは果樹園や大きなお屋敷にあったりして、ちょっと特別感のある果実。溶いてケーキに塗ったり、スチームプディングなどのお菓子作りにもよく使われます。
どれも果実そのものの味わいを感じられる濃厚で満足度の高いフルーツスプレッドです。
CINAGRO BRITISH SELECTION by MadamHiromiで日本初上陸!
秋頃に都内で開催される英国展で、お披露目する予定です。
スタッフ
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