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毎日のパンとホットクロスバンズ

トーストという食文化

イギリスのスーパーには、たくさんの種類のパンが売られています。ホールミール(全粒粉)、ヒマワリや南瓜の種が入ったシードパンなども様々なメーカーのものが並んでいます。

トーストは、薄くスライスされたパンをカリカリに焼いて、バターやジャムを塗って食べるのが一般的。イギリスの人は、朝食でも、軽食でもトーストを食べます。

マダムヒロミが渡英してすぐの頃、ホームステイ先のマダムが風邪をひいてしまった時に「ポリッジ(オートミールのミルク粥)を作ろうか?」と聞くと、「食欲がないのだけど…トーストなら」と言われて驚いたことがありました。

カリカリのトーストにバターとマーマイト(ビールの製造過程にできる酵母を主原料にした塩味の強い発酵食品)を薄く塗ったのと、大きいマグカップに濃いめのミルクティーを入れて、とのリクエストでした。風邪の時もトーストなのね、とイギリスの食文化の新たな一面に触れた瞬間でした。

マダムヒロミとホットクロスバンズ

さて、マダムヒロミ自身はというと、渡英するまでは大のご飯党でした。それでも、イギリスで出会って大好きになったパンがあります。それがホットクロスバンズです。

ホットクロスバンズとは、スパイスが効いた生地にレーズンなどのドライフルーツが入ったパンのこと。上部のクロス(十字)の模様が特徴です。

キリスト教ではクリスマスと並んで重要なイースターの時期に12世紀頃から食べられてきた伝統的なものでもありますが、現在は日常的にスーパーで売られています。

マダムヒロミの学生時代に下宿先の大家さんのアンが、ホットクロスバンズを横二つに切ってグリルでさっと炙りバターを塗って、おやつによくご馳走してくれました。大学から疲れて帰ってくると「一緒にカップ・オブ・ティーはいかが?」とアンが誘ってくれます。おしゃべりをしながらバターたっぷりのホットクロスバンズをミルクティーと一緒に食べると、夕飯まで大学の課題を頑張ろうと思えたものです。

「子どもに手作りのパンを食べさせたい」という想いがきっかけでパン作りを始めたマダムヒロミは、図書館でレシピ本を借りたりして、いろんなレシピを試して、ホットクロスバンズも自分流にアレンジして作ってきました。

いつも大量に作って、作りたてはそのまま。冷めたらトーストしてバターをつけて。残りは冷凍しておきます。子どものおやつにもぴったりで、お友だちが遊びに来た時に出すと喜ばれました。


英国展でも人気の天然酵母のホットクロスバンズ

CINAGRO BRITISH SELECTION By Madam Hiromiシナグロ ブリティッシュセレクション バイ マダム ヒロミのホットクロスバンズ、ご好評にお応えして、次回も販売が決定しました。

イギリス出身の方がリピート購入してくださったり、売り切れでお買い上げいただけなかったお客様もいらっしゃいました。大量生産はできませんが、前回より少し多めに作る予定です。

英国展開催期間中は、毎日自社工房で焼き上げたものをお届けします。そのままでも、軽くトースターで温めても。もちろん、たっぷりバターを塗っても。

CINAGROシナグロが厳選した有機素材で作られた、自慢のホットクロスバンズは、ふんわりとした食感と、スパイスとレーズンの風味の良さが特徴。オリジナルブレンドのミックススパイスとコニャックに漬け込んだオーガニックレーズンが織りなす深い味わいは、一度食べたら忘れられない絶品です。

ティータイムを豊かで幸せな時間に。
マダムヒロミの英国伝統菓子のレシピをシナグロのオーガニックコンセプトで。
現地ならではの味わいを素材にこだわり丁寧に焼き上げてお届けします。

次回は、都内で秋に開催される英国展に出店予定です。ホットクロスバンズは、トーストしているときのスパイスとレーズンの甘い香りもたまりませんよ~!

スタッフ

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