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腐竹? 名前にだまされないで食べてみて

中国に「腐竹」という食べ物があります。「腐った竹」ってすごいネーミングですよね。


腐竹ってなに?

その実態は「中国湯葉」。作り方は日本の湯葉と同じで、大豆を煮て、潰して、煮詰めながら豆乳とおからに分けます。その豆乳の上澄みにできるのが、湯葉。中国では、これを細長く巻いて、乾燥させます。それが「腐竹」です。

中国語では「腐」だけで「豆腐」を指し、「竹」をつけて「豆腐の竹」という意味で、「腐っている」という意味ではありません。(でも動詞の「腐」には「腐る」の意味もあります)

日本の湯葉と同じように、平らな中国湯葉もありますが、一般的に流通しているのは腐竹です。

その美味と効用

中国湯葉は戻すのに時間がかかりますが、とっても美味しい! 煮込んでも歯ごたえがあり、揚げるとパリパリ。とっても使い勝手がよく、日本の湯葉とはまた違った料理ができます。

中国湯葉は、平性で身体を冷やしもせず、温めもしない性質で、他の食材との相性もいい。甘味、淡味なので、美味しいはずです。中医学には帰経といって、入りやすい経絡というのが決まっています。腐竹は、脾、肺、胃ですので、消化力と、秋に気をつけたい肺の働きを助けます。特に肺の熱を取るので、痰がなかなか切れない人や、喘息の人にもオススメ。

腐竹のあんかけ煮

材料

腐竹 70g
長ねぎ 1/2本
木耳 3g
椎茸 2個
人参 10g
生姜 8g
だし汁 1c
百合 7g
醤油・酒 各大1
葛粉 大1

作り方

1       腐竹はたっぷりの水に5時間ほど浸す。
2       百合はお茶パックに入れ、だし汁に10分浸す。
3       長ねぎは斜め5cm幅に切り、フライパンでかるく焼き目をつける。
4       木耳は戻して、一口大に切る。
5       椎茸は一口大、人参は短冊に切る。
6       生姜5gをみじん切りにする。
7       温めたフライパンに油をしき、生姜を炒め香りが出たら、椎茸、腐竹、木耳、人参を炒める。だし汁をそそぎ、お茶パックの百合を入れて10分ほど煮る。
8       お茶パックを取り出し、ねぎを入れて、醤油と酒で調味します。水で溶いた葛を回し入れ、2~3分煮る。
9       器に盛って針生姜を散らす。

身体を潤す百合

今日は、季節に合わせて百合を使いました。肺の潤いがない空咳に用います。

水分をとっても喉がすぐに渇くときは、玉竹。鼻の乾燥があるときは、沙参。気の力も足りないときは黄精と、ほかの生薬でも美味しくいただけます。

別の用途ですが、黄耆は気を補い、おいしいので、こちらもオススメ。

今回使った腐竹と百合はこちらで購入しました。



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