ナミビアの砂漠
はじめは造語なんやろなぁ、って思ってだけど、ナミビアはアフリカ南西部に実際にある国らしい。
主人公カナ(河合優実)が劇中、時折動画で観ている砂漠、それが『ナミビアの砂漠』。
(多分、これ↑カナが観てるやつ)
【Story】
本作で看板を張る(主演)河合優実は、本作山中監督の『あみこ』(2017)を学生時代に観て俳優になることを決意。「俳優になる。いつか使ってほしい」と同監督に手紙を送ったそうだ。
そして、7年越しにそれが実現したのが本作。
若者に限らず、現代社会では生きづらさを感じているのは皆んな同じだろうけど、カナにはそれが如実にある。いわゆる、アイデンティティクライシス。(意味などはこちらから)
自分はどうだったのか、どうなんだろう?あの時そうだったよな、と自覚できる時期はないけれど、皆んな知らず知らずのうちに乗り越えていくのかもしれない。
『missing』を観た時、文句なしに今年のNo.1といったが、対抗馬が現れた。自分としては本作が優勢か。
一見自由奔放な前半のカナ。ある日、ハヤシの荷物の中に見つけたある物を機に不安定な情緒になる。
“あなたが居れば辛くはないわ
歩いてゆけるこの『ナミビアの砂漠』” 🎵
(東京砂漠 / 内山田洋とクールファイブ 1976)
なんの情報も入れずタイトルだけ見た時、茶化すつもりはないが、そんなことを考えていて。
辛いのは辛い。でも、カナにとってのそんな「あなた」はハヤシなんだろう。
カナにその自覚はない。おそらく。いや確実に。ハヤシはハヤシで単にほっとけないだけなのか?それとも、腹を括ったか?その後の2人も気になる。
「映画なんか観てなんになるんだよ」
このセリフ、強烈(笑)
【公式サイト】
【ポスターヴィジュアル】
11月のくまもと復興映画祭、特集上映してほしい。そしてティーチインのゲストで。
お待ちしてます。
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※カヴァー画像: 実際の『ナミビアの砂漠』(ナミブ砂漠。Five Star Clubより)