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ナミビアの砂漠

はじめは造語なんやろなぁ、って思ってだけど、ナミビアはアフリカ南西部に実際にある国らしい。

主人公カナ(河合優実)が劇中、時折動画で観ている砂漠、それが『ナミビアの砂漠』。

(多分、これ↑カナが観てるやつ)


【Story】

世の中も、人生も全部つまらない。やり場のない感情を抱いたまま毎日を生きている、21歳のカナ。
優しいけど退屈なホンダから自信家で刺激的なハヤシに乗り換えて、新しい生活を始めてみたが、次第にカナは自分自身に追い詰められていく。もがき、ぶつかり、彼女は自分の居場所を見つけることができるのだろうか・・・?

公式サイトより


本作で看板を張る(主演)河合優実は、本作山中監督の『あみこ』(2017)を学生時代に観て俳優になることを決意。「俳優になる。いつか使ってほしい」と同監督に手紙を送ったそうだ。

そして、7年越しにそれが実現したのが本作。

若者に限らず、現代社会では生きづらさを感じているのは皆んな同じだろうけど、カナにはそれが如実にある。いわゆる、アイデンティティクライシス。(意味などはこちらから

自分はどうだったのか、どうなんだろう?あの時そうだったよな、と自覚できる時期はないけれど、皆んな知らず知らずのうちに乗り越えていくのかもしれない。

『missing』を観た時、文句なしに今年のNo.1といったが、対抗馬が現れた。自分としては本作が優勢か。

一見自由奔放な前半のカナ。ある日、ハヤシの荷物の中に見つけたある物を機に不安定な情緒になる。

“あなたが居れば辛くはないわ
歩いてゆけるこの『ナミビアの砂漠』” 🎵
(東京砂漠 / 内山田洋とクールファイブ 1976)


なんの情報も入れずタイトルだけ見た時、茶化すつもりはないが、そんなことを考えていて。

辛いのは辛い。でも、カナにとってのそんな「あなた」はハヤシなんだろう。

カナにその自覚はない。おそらく。いや確実に。ハヤシはハヤシで単にほっとけないだけなのか?それとも、腹を括ったか?その後の2人も気になる。

「映画なんか観てなんになるんだよ」

このセリフ、強烈(笑)


【公式サイト】


【ポスターヴィジュアル】

なんにもならないかも、だけど観ろよ。
カナがいったわけではない(笑)



11月のくまもと復興映画祭、特集上映してほしい。そしてティーチインのゲストで。

お待ちしてます。


【合わせて読みたい(笑)↓】


※カヴァー画像: 実際の『ナミビアの砂漠』(ナミブ砂漠。Five Star Clubより)

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