図書館の本がつなぐ笑顔
今日は、図書館へ向かう途中に素敵な光景を目にしました。
葉っぱが秋色に色づく樹の下のベンチに、素敵なワンピースを着た女性が本を読んで座っていました。午前中のことです。
まるで絵の中の風景のようなワンシーンでした。その女性の読んでいるページに黄色いブックマークがはさまっているなぁと、遠目から見たところ、なんと!黄色の葉っぱでした。素敵すぎます。たくさんの落ち葉の中から、好きな葉っぱを拾ってブックマークにされていて、勝手に私のマスクの下の顔は笑顔になり、ほっこりしてしまいました。
本屋さんでも図書館でも好きな場所は、絵本コーナーです。子供たちが自然に手に取り、小さな手で抱えてお母さんのところへ持っていく本、それがどんな本か知りたくて、調査するのです。
隣に並んで立ち読みしていたら、結構な確率で話しかけられます。登場人物の名前や内容を教えてくれたりもします。
私は道を聞かれやすいタイプです。話しかけやすいような、そんなオーラが出ているのかなぁ。
とにかく何か癒されるので、絵本コーナーは好きな場所なのです。
私は童話と昔話を4冊借りて帰りました。
帰宅して、昔話を早速読んでいると…はい、出ましたー!子どもがはさんだお手紙発見です。
すみっこぐらしのメモ帳に《〇〇ちゃんへ♡ 全国行ぞう!!こおサリー レシャー!!〇〇より♡》と書いてあります。
い…意味がわかりませんが。一生懸命に書いてあります。漢字が書けるみたいです。小学生低学年ですね。
前にも大人が読む為の童話についての本に、ゾウの絵がはさまっていました。
子どもたちの可愛い仕掛け、癒されます。
〇〇ちゃんへ秘密のお手紙なのかなぁ。本にはさんだ後にその宝物(手紙)がどうなっていると想像してはさんだのだろう?
私の妄想スイッチ入りますよ。
本に手紙をはさんだら、友達に届けてもらえると思ったのかな。前のゾウさんは、ぼく(わたし)だけの秘密として隠し入れたに違いないです。
きっと、図書館の本には様々な人が仕掛けています。それを借りた人が順番に見ては笑顔になって、返して、借りて、を繰り返すのです。笑顔の連鎖です。借りられるまで、その本は静かにひっそりと図書館で人間を待つのです。
司書の方々は知っているのかなぁ。知っていてそんな楽しみをそっとしてくれているのかなぁ。
好きな人へのメッセージとかをはさんで、「図書館へ行って〇〇という本を探して!」と伝えて、その本を探してもらうなんてしたら楽しそうです。何かの映画などでも似たような事があった気はします。
本来、図書館の本にはそんな事して良いのかは置いておいて…。本に限らずですが、人を傷つけない、人をハッピーにするサプライズやドッキリは、日常のスパイスとしてあっていいなと思います。
日常に、人の温かみを感じる事って、心が満たされるし必要だなと思った日でした。