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クビの見た目年齢・・・           クビに出るスジの出方にご用心。深い横ジワの原因

クビの見え方で全身の見た目が変わったりする。

クビの扱いは重要である。

首にスジが出ていると、スリムだからと感じたり、筋肉が発達しているからと感じたり、肯定的な印象を持つ人が多いのだが、

首に出るスジにも出て良いスジと悪いスジがある。
● 出て良いスジは胸鎖乳突筋。
● 出て悪いスジはそれ以外である。

胸鎖乳突筋とは、首の前に出る筋肉で、逆ハの字状に出るスジである。
上はアゴのエラの辺りから、下は鎖骨の中心の端辺りに付着しているので、逆のハの字に出る。

この逆ハの字のスジは、「何歳になってもスタイルが変わらないな」とか「何歳になっても若々しいな」と感じる人にはほぼ例外なく、大なり小なり出ている。
アニメのキャラクターにも最低でもスッスッと逆ハの字が大なり小なり描かれている。

大なり小なりというのも、上から下まで全部出ている人もいれば、下の鎖骨にくっついている辺りだけ、とりあえず出ている人もいるので大なり小なりである。

しっかり全部出ているのが好ましいが、少しでも出ている人は出ていない人に比べたら天と地の差がある。



この胸鎖乳突筋のスジ、現代人にとって出すことはそう簡単なことではなくなってしまっている。

私は街中で人の胸鎖乳突筋を観察し始めてから29年になる。

きっかけは学生時代の解剖生理学の先生が授業中にポツリと
「最近は胸鎖乳突筋が退化している人が多くなっている」
とつぶやいたことである。退化の瞬間に立ち会っているとはなんだか興味をそそられて多くの人の首を観察するようになった。

結果として、退化して無くなっているのではなく、首を左右に動かした時、片側ずつは誰でも出るのだが、正面を向いている時、左右両方の胸鎖乳突筋が出ている人がいなくなったということに、1年後くらいに気づいた。

以来、癖になって観察し続けているのだが、約30年前は、街中で観察していても10人中7人程度は大なり小なり逆ハの字のスジが出ていた。テレビに出ている芸能人はほぼ全員出ていたものである。

しかし、現在では、街中で逆ハの字のスジを見つけることは難しい。10人に2~3人程度見つけられたら良いことがある気がする。
ちなみに統計はとっていない、感覚的な数字であることは了承して欲しいのだが、それにしてもテレビに出ている芸能人ですら、10人に2、3人程度ではないかと思うくらいに減っている。

どうすれば逆ハの字のスジが首に出るかというと、アゴが引けていれば出てしまう。

もう少し正確にいうと、

アゴを引いて首が立てば出る。

アゴを引いても首が立たないと出ない。二重顎を作って終わりである。

アゴを引いて首を立てると、肩がスッと下に下がる。

まったく力みのない状態になることが逆ハの字の胸鎖乳突筋を出すコツである。

ところが、現代人は「カワイイ」とか言いながら甲高い声を出して肩をすくめて顔を前に出しまくっている。顔を前に出していない人は怖い印象を持たれるくらい、生活の中で染みついた体の動きになってしまった。

そんな「カワイイ」動きをいつもしやすいように、体も首が立ちにくいように変化してくれているから、逆ハの字の胸鎖乳突筋のスジは出せなくなっているのが現実である。


肩をすくめて顔を前に出していると、首に出るスジが変わる。
悪いスジが出始めるのである。

首の上側から放射状にスジが出るようになる。

イメージ的には富士山に山頂から山麓に向け放射状に線を描いたようなスジの出方をする。

大袈裟に出そうとすれば、下の歯だけ見せるようにイッと口角を下げるようにしたときに首に出るようなスジが出るのである。

このスジを出し続けると、本当に富士山のような首の形に変化していく。

最初は細い首でも、筋肉がついて一時的にたくましくなり、その後、首の下の肩辺りが発達してきて富士山のような首になる。

最終的に首が見えなくなり、ワイシャツを着ると一番上のボタンが締められなくなって、襟の上に顔が来るようになる。

加えて、首に逆ハの字以外のスジを出していると首に太くて深い横ジワができるようになる。

最初は女性でも喉仏があるような形状の首になり、その後喉仏の上下を2本の太くて深い横ジワができてくる。
この時点で、スリムからたくましさに変わる。

首が富士山の形になるにしたがって太いシワが増えていく。

クビの見た目年齢がどんどんと上がっていくのである。

首に出して良いスジは、胸鎖乳突筋の逆ハの字のスジだけである。

本来、胸鎖乳突筋が出ていれば、逆ハの字の上にそれ以外のスジが出てくるのが上手な加齢による変化であるが、10代で胸鎖乳突筋が見えなっくなる悲しい現状がある。

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