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短編作品

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短歌から短編小説までの短めのお話をまとめました。
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#詩

短歌|秋を詠む

短歌|秋を詠む

眺むれば そそぐ時雨に 散り際の
知らぬ紅葉の 憐れなりけり

あとがき

外を眺めていると
雨がしとしとと降り注いでいる
何もしなくてももうすぐ散ってしまうというのに
雨に耐える紅葉の姿は何だか不憫だ

って入院中に窓の外を眺めながら思ったみたい。笑
お絵描きノートに残ってた歌を供養。

詩|言の葉

詩|言の葉

水面には
紅い落ち葉舟と
たった一行の言の葉が
浮かんでいた

言の葉が輪郭を持たず
消えたのは
揺蕩う舟のせいだろう

高瀬川を眺め乍ら
一行の空白を肴に
一献傾ければ

寄り添うていた体温は
朱い頬を髪で隠し
漸く凪ぎた水面から
楓の葉を一つ 掬った

あとがき

雰囲気大正時代。
名もなき作家がしたためた日誌的な。
書いてて楽しかったです。笑