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「詩の本」を読んで

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2021年2月からnoteに自作詩を投稿しています。詩を書きだしたのがその前年20年12月から…という詩も文学もまだまだ勉強途上。そんな私が読んだ古今の詩集、詩に関する本を読んだ…
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#谷川俊太郎

◇「詩人」の死 

◇「詩人」の死 

「文学」と「作家」への道(52)今朝(11月19日)、寝床でスマホのヤフートピックスを見て、谷川俊太郎の死を知った。
「大詩人」の死より、そのことが報じられた時間が気になった。
ヤフーの元ネタは、読売。読売オンラインの配信時間は「2024/11/19 03:12」、真夜中である。共同通信は、「2024年11月19日 03時10分」。
そして、谷川の詩を長く掲載している朝日は、朝日新聞デジタルの配信

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■茨木のり子…驚いた「弔辞」の中身

■茨木のり子…驚いた「弔辞」の中身

「詩集」を読んで (15) 不定期刊◇レモンとねずみ 石垣りん著 2008年4月 童話屋の詩文庫

石垣りんの没後(2004年12月死去、享年84)にまとめられた未発表詩を含むアンソロジー。
石垣は、独立した詩集としては存命中には4冊しか出していない。かなり人口に膾炙された詩人だと思っていたので、意外である。
僕は、この詩集に入っている詩よりも、巻末にある谷川俊太郎と茨木のり子の弔辞に驚いた。

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■それなりに「共感」できる詩集

■それなりに「共感」できる詩集

「詩集」を読んで (13) 不定期刊◇雨をよぶ灯台マーサ・ナカムラ著、2020年6月 思潮社刊

僕が「現代詩」に関心を持ち始めた2020年秋。その年9月に萩原朔太郎賞を最年少で受賞した、と評判となり、新聞記事を読んだ記憶があるのがこの女性詩人である。僕は前橋に以前勤務していたことがあり、朔太郎賞を主催する萩原朔太郎記念前橋文学館にも行ったことがあったが、そこで朔太郎の詩に触れたものの、ほとんど感

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■90歳が詩で描く世界

■90歳が詩で描く世界

「詩集」を読んで 谷川俊太郎(6) 不定期刊「虚空へ」 (新潮社、2021年9月刊)、「詩に就いて」(思潮社、15年4月刊)。

図書館に並んでいた2冊を一気に読む。新刊本は、新聞の書評で取り上げられたりしていると、すぐに借りられてしまい、予約しても何人も先客がいて何か月も待たないといけない。しかし、詩の本はそれほど人気がない。前者のほうは谷川詩集の最新刊のひとつだが、すぐに借りられた。

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