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人を許すことを覚えよう
ドキッとする言葉を、中学卒業時に担任からもらいました。
「人を許すことを覚えよう」
え?どういう意味!?
となったことを覚えています。
○人を許す、許さない
中学生の頃は「許せない!」と頻繁に言う思春期真っ只中の子供でした。
父親をクサイと言ったり、バカにしたり。
母親の態度がひっかかったり。
学校でも担任の態度をセクハラだとぶった切ったり。
許せない!
自分は正しいと思い込み、許せないことが多すぎる子供でした。
○傷ついたプライド
中学の卒業時に担任が、クラス全員宛てに一言ずつ、言葉を寄せてくれました。
いわゆる【贈る言葉】ってやつです。
「そのままの君で大人になってください」
「好きなピアノを極めてください」
「剣道は県大会優勝、本当によくがんばりましたね」
と他のクラスメイトは優しい言葉が贈られていたのに
なぜか私だけ、、、
「人を許すことを覚えよう」
でした。
これを受け取った私は「はぁ?」と。
「何なん?説教?卒業の最後に贈る言葉がこれ?」
「みんなの前で恥ずかしい思いをした。許せない」
と、また同じ思考回路になりました。
おそらく担任はそんな私の性格を見て、言ったのでしょう。
今は穏やかな性格になっていますが、当時は攻撃的で、担任の思いを全く理解できませんでした。
○漫才師、和牛の解散
許すか、許さないか。
家族だけでなく、仕事仲間や友人、近い存在は、その葛藤の対象になります。
今週、お笑い界でびっくりするニュースが飛び込んできました。
M-1グランプリ準優勝コンビの和牛が解散を発表しました。
きっかけは水田さんの遅刻がきっかけとのこと。そこから、ズレが始まったようです。
これに関しての、さまぁ~ずの三村マサカズさんのツイート。
和牛。解散か。もったいない。
— 三村マサカズ (@hentaimimura) December 12, 2023
どっちもどっかで堪忍袋の尾が切れたんだろうな。コンビは許すことが続ける秘訣でもあるからなぁ。
許すことが続ける秘訣。
相方を許し続ける。
三村さんの言葉が胸に刺さりました。
○相手を許し続ける
相手を許し続けることは、時として難しいことがあります。
近い関係性なら余計に。
私もちょうど、親しい友人の遅刻に対して、葛藤したところでした。
すごくステキな人柄なのに、友達がほとんどいない(残っていない)と言っており「それは遅刻癖が原因では?」と過去に思ったことがあります。
いつも30分以上、遅れる。
飲みの席では2時間制のルールの中、1時間経ってから店に来たこともある。
今回は演劇を見る予定で、開演の15分前に最寄り駅に到着。
電子チケットのため、2人揃ってからの入場のため先に入っておくこともできず…
そうそう、と久しぶりにこの感覚を思い出していました。
それでも遅刻しても会えたらうれしいから毎回許す。許してしまう。
今回も、そうでした。
中学の頃の私なら一刀両断で許してないはずですが。
でも大人になった私は許す。
決めました。
私はこの関係を大切にしていきたいから許す。
次もやるだろうけど、許し続ける。
これが三村さんか言ったことなんだなと、改めて感じました。
○大きな愛で許す
許す作業は、とてもエネルギー使います。
一回ならまだしも、何回もなんて。
そのたびに、こちらに大きな愛がなければできないことです。
一方で、こちらも許してもらっている部分があるはずで、お互い様です。
家族も友人も、仕事仲間も、お互い許し続けることが大切なんですね。
どうしても許せないなら、離れるだけです。
そんな決断も悪くないと思います。お互いのために。今回の和牛のように。
そして、別れを選んだ相手も最後は許しましょう。
それが愛です。
大きな愛で、近くの人を許しましょうね。
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