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主語が大きい人って何?
「主語が大きい人」という表現を後輩が使っていました。
「え?どういう意味」と。
「主語」も「大きい」もどちらもわかるけど、「主語が大きい」はわからず…
私には、馴染みのない言葉でした。
後輩はこう言っていました。
「主語が大きい人は信用しない。」
◯主語が大きいとは
主語が一人称「私」ではなく、人数の多い主語を使うことだそうです。
例えば
「私はこう思っているんだけど」
ではなく
「全員こう思っているんだけど」
と自分の意見を、大きく扱うことです。
あたかも大多数の代表であるかのように!
そういう人は信用しないとのこと。
なるほどなーーと思ったのと同時に、私も主語が大きくなりがちかも…と反省しました。
◯主語を大きくさせる例
“主語が大きい人“ = 同意語 “主語がでかい人“
ここで思い出したのが、以前のワンマン上司。
『ここにいる全員がね、あなたのことを心配していますよ』と言っていました。
欠勤し休職に至ってしまった社員に対して、です。
本当なら「僕は、あなたを心配しています」と心からのメッセージを伝えるためには「私」を主語にすべき場面でした。
でもそう言わず「ここにいる全員」と。
私も同僚も、勝手に主語にされてしまいました。
そう表現したのには理由があり【あなたって、連絡もよこさないし、会社にも来ないし、常識外れのことしてますよ】という嫌味を含んでいました。
他にもあった表現は
「全員が、それはおかしいと思っていますから」
「会社が、それを認めませんからね」
「我々が、目指している世界は…」
「みんなが…」
「日本全体が…」
などと頻繁に言っていました。
◯一人称では言えないアレコレをぼかす
主語が大きいのには心理的理由が見え隠れします。
「全員が、それはおかしいと思っています」
↓
「私が、おかしいと思う」と言えないから、主語を「全員」にしています。
理由は、自信がなく、嫌われたくないからです。
「会社が、それを認めませんからね」
↓
「私が、それを認めない」と言えないから、「会社」を使っていました。
これまた自信がなく、嫌われたくないからです。さらに説得力を持たせたい欲も。
結局、一人称で自分の意見として言えないのは、人として小さく本人の自信のなさからきていると思います。
主語を大きくすることで、うまくぼかすことができます。
だから周囲は気づきにくいんだろうと感じました。
◯主語は必要以上に大きくしない
「みんな」「全員」「会社」「我々」
よく使う表現ですが、一番使うのは「私」「僕」「俺」「自分」です。
自分の意見を言うための、声であり言葉なのですから。
それを考えると、主語は大きくしても意味がないのかなと思います。
ましてや後輩のような人に「あ、主語が大きい人だ」と見抜かれるのは、人間の小ささが丸出しで、とても恥ずかしいです。
“言葉には人が出る“と言いますが、言い方や態度で取り繕ってもバレてしまうんですね。
必要以上に主語が大きくなっていないか?
自分自身も十分に気をつけようと思いました。
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