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捉え直し、という考え方
過去を変えられないけど、
変えることもできる。
自分のあり方次第で、そんな矛盾が成立します。
〇捉え直し、という考え方
先週受けた脳科学専門の堀田秀吾教授の講義の中に「捉え直し」という言葉が登場しました。
これは【過去にあった出来事の解釈を変えること】です。
過去に対する自分の解釈を変える
考え直す
事実の捉え方を変えてみる。
それが「捉え直し」です。
これはとても大切な作業ですし、私がかなり成長できたのも、この「捉え直し」をしてきたからだ、と気付きました。
そんなの何の意味があるの?って大きな幸福感を得る一つの手段だと実感しています。
〇事実は変わらないけれども
周囲を恨み、頑固に自分を好きになれなかった時代は、こんなことを聞いても「事実は変わんないじゃん!捉え方は一つだよ」と怒っていました。
先週の堀田教授の言葉を借りればこれです。
「事実は一つだけれども、解釈は無限にある」
例えば、失敗への考え方。
若い頃は「あの失敗を取り返したい。人生やり直したい。けどできない」と思っていました。
今は「あの失敗があったから、今がある。唯一無二の人生」と思えます。
これが「捉え直し」です。
〇アドラー的 過去の捉え方
私はアドラー心理学に出会ったことも大きく、過去の捉え方が変わりました。
アドラーは厳しい言葉を投げかけます。
そのうちの一つに「トラウマは一切認めない」があります。
「トラウマがあるから、〇〇が苦手」ではなくて、〇〇が苦手でありたい目的があり、その理由としてトラウマを持ち出してきているという考え方です。
例えば「家族の仲が悪かったから、人間関係が苦手」ではなく、人間関係が苦手な自分を選択し(その自分で居る方が楽で傷付かず心地がいいから)、その課題に取り組まない理由として、「家族の仲が悪かったから」というトラウマを持ち出している、という厳しい分析です。
トラウマと、今あなたが課題に取り組めない理由に因果関係はないという、一刀両断の考え方です。
でも、ただぶった斬るだけではなくて「過去に辛いことがあっても、今幸せになる選択をしていいんですよ」というメッセージです。
直接的な表現はしていませんでしたが、まさにアドラーの考え方も、「過去の解釈を変える」と同じことです。
〇人生の嘘に騙されるな
アドラーは周囲の人が認めざるを得ない、最もらしい理由を持ち出し、人生のタスクを回避しようすることを「人生の嘘」と言いました。
人生の嘘に逃げずに、幸せになる選択をする勇気を持とう、と。
私は、ずっと女性であることがコンプレックスでした。
女だから、社会的に評価が低い。
女だから、就職先が少ない。(就職超氷河期)
女だから、給料が少ない。
女だから、バカにされる。
女だから、自由に振る舞えない。
女だから、、、、という人生の嘘をついていました。
そして、そんな洗脳を与えてきたのも父で「父があんなだから、、」とまた人生の嘘を繰り返してきました。
周囲に「そうだったの、大変だね」と言われ、自分の直接的な課題に取り組まないい口実にしていた、まさに「人生の嘘」です。
今は、過去の捉え方も変わり、あんな父だから珍しい学びが出来たと思えます。
また、女性に生まれたこともきっと意味があると思えるから、それを活かした今世を生き抜きたいと思えています。
捉え方を変えるようになって、幸福度が上がりました。
過去は変えられないですが、解釈は無限にあります。
今、何かある人は、過去の捉え直しを!
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