沖縄。「心を開き続ける真のつよさ」を持つご夫婦 (2012年43歳) 余談
こちらは本エピソードの余談です。ちょっと長いので分けてUPします。
※本エピソードはこちら👇からどぞ!
余談その1 ------------------------
車内での会話の途中、ご夫婦は「親戚の家にも寄ってから帰ろう」という打ち合わせもされていた。
その流れで、旦那さまが「あなたも一緒に寄って行く?」とお誘い下さったのだが(おそらく一応のお誘いだったと)、慌てて奥さまが止めに入られた。
「ダメよー!!珍しい方を連れて行ったら、それはもう大変なことになるわよー!あっちこっち連れていかれて、帰れなくなっちゃうわよ!」
その口調はあくまでも笑いを含んでおられたが、釘をさすような視線を送る奥さまに旦那さまは苦笑い。私は、お二人の絶妙なやりとりに大笑い!
と同時に、こちらの気持ちを瞬時に察して下さったような、思慮深くキメ細やかなご配慮に、あらためて感激しあらためて敬服したのだった。
余談その2 ------------------------
本編にあった「4人の偶然の一致」。それは「自分の心の内側としっかり向き合い、しっかり観る」という意識を、皆が“ちょうどその時”持っていたということであった。
まずは私だが、数カ月前にたまたま知人が貸してくれた「ホ ・オポノポノ※1」の本で、「心の内側が外側の世界を創り出している」ことを学び、自己流ながらワークを行っていた。
(※1「ホ・オポノポノ」:身に起こる事は全て、自分の内面(潜在意識)が現実化したものなので、潜在意識をクリーニングすることで、問題を解決するという手法)
次に店主さんであるが、「内観※2」をよく知る方であった。
と言うのも、実は広いカフェの敷地内には「内観道場」が併設されており(ご夫婦も私も全く気づかなかった)、店主さんのお義母さまはそのご指導者。なので、必然的に心の内側を観ることに関してよくご存知だったのである。
(※2「内観」:自分の心の内側と向き合い、しっかり観てそこから気づきを得ることで、現実の問題が解決されていくという方法)
最後に、店主さんのお話にハッと驚かれたご夫婦。
「昨日宿泊したホテルの部屋に、まさにその“内観”の本が置いてあり、妙にタイトルに惹かれたので読んでみた。内容はとても興味深く、感銘を受けた(意訳)」とのことだった。
で、偶然はまだ続く。
それは、各々の話が終わって共通の一致に驚嘆し、盛り上がっている頃。なんと、店主さんに用事があったお義母さまが、たまたまカフェにひょっこり顔を出されたのだ。
その偶然には店主さんもビックリされていたが、グッドタイミングとばかりに、今起きている我々の状況をすかさずご説明。お義母さまもたいそう驚かれたが、すぐに落ち着いた口調で「内観とはどういったものなのか、人々がどう変わって行ったのか」などの素晴しいお話を教えて下さったのだった。
いやはや、この一連のシンクロっぷりは本当に鳥肌ものであった。まさに、出逢うべくして出逢った5人という感じであった。
まだ「自分の心に向き合う」ということが一般的でなかった当時、私にとって、このような深いお話を分かち合える方々との出逢いは、なんとも言えぬ安心感と、魂の歓喜に繋がった。
日常生活では決して得られることのなかった方々との巡り合わせは、本当に感激だった。
同じ観念を持つ方は、必ずどこかにいらっしゃるものなのですね……。
余談その3 ------------------------
本編でも触れたが、この日から私は「目標達成までの物事の進め方」に対する意識が大きく変わった。
「自力で色んなことをコントロールしながら、頑張って踏ん張ってゴリゴリ進める」より、「気分転換をしたり見方を変えたりして力を抜き、自然な流れに委ねる」方が、予想を遥かに超えた、より良い展開で叶うということを肌で学んだのだ。
物質世界で生きる人間の想像力と力には、どうしても限界がある。
だから、目標を決めてやることはやるとしても、「大筋はもっと大きな存在に任せた方がいいのでは? 」。そしてそれには、「想定外の事が起こっても、落ち着いて心を開き続けられる真の強さが必要なのでは?」
……そんなことにも気づくことが出来た、貴重な体験でもあった。
余談その4 ------------------------
ちなみに「念願の陶芸体験」は、おかげさまで無事間に合った。
しかも、かなり早く着いたので、1つ前の回に申し込むことも出来たのだった。
で、そのタイミングだったからかどうかは分からないのだが、普段体験では滅多に教えることのない「窯元の息子さん(若き陶芸家)」に、マンツーマンでご指南いただくという貴重な機会もいただく。(通常は、他のスタッフの方々が教えておられるそうなのだが、この時は人手が足りず、急遽駆り出されたとのこと😅。なお、この回の参加者は私だけでした)
もちろん嬉しさに舞い上がった私。この流れをつくって下さった“万物”への感謝にしみじみ浸りまくったのだが、いざロクロの前に座ると、逆にその貴重さが緊張に💦。おまけに、初ロクロはとんでもなく難しく、おぼつかぬ己に脂汗がじわりじわり。
しかし息子さんは、雲泥の技術差である私を前にしても、決しておごり高ぶることなく、面倒くさがることもなく、同じ目線に立って丁寧に分かりやすくご指導下さった。また、褒めながらもさりげなく整えて下さったので、最終的には自力で仕上げたような満足感とともに、堂々の美品(お茶碗:マカイ)が完成✨
更に体験後。お片付けの際に、ちょっとお話もさせていただき、敷地内の窯まで見せていただいた。
『お忙しい中、何という温かなご対応……😭!』
どこまでも真摯なお人柄に、この日またしても感銘を受けたのであった。
……と、この文章のラフをほっこり気分で書き上げた数日後(2020年3月のコロナ禍)、何となく見た動画サイトにて、息子さんの手仕事を特集した「ドキュメンタリー番組(?)」をたまたま発見!
あまりの偶然に心底驚いたが、お元気にご活躍されていることを知り、本当に嬉しく思った🥲。